1890年9月15日生まれ。イギリス デヴォン州出身。
1976年1月12日没。享年85歳。
概要
1920年、主婦業の間に書き上げた『スタイルズ荘の怪事件』を出版社に持ち込みデビュー。
推理小説ファンからは「ミステリーの女王」の異名をとった世界的ベストセラー作家であり、「聖書とシェイクスピアの次に読者が多い」と言われており、事実「世界で一番執筆本が売れた作家」として長らくギネスブックにも登録されていた。
余談だがアガサの記録を破り、新たにギネスブックに載ったのが同じイギリスの女流作家で『ハリー・ポッター』の生みの親であるJ・K・ローリングである。
同じくイギリス出身の推理小説作家で、シャーロック・ホームズの作者のコナン・ドイルともしばしば比較されることもある。
作風
犯人のトリックが巧みなこと、文章がシンプルで読み易いこと、そして会話が多いことが特徴。
アガサが作中で多用する毒薬の知識は、第一次大戦中に病院で看護隊、薬剤師の助手として勤務した経験からのもの。
『有害でない物質はなく、服用によって毒であるか薬であるかが決まる』の言葉通り当時一般で利用されていた薬を過剰摂取させる殺害方法などが登場する。
ポワロとマープル
名探偵の元ベルギー警察のエルキュール・ポワロと老嬢ミス・マープルの生みの親としても有名。
ミステリー作品としては異色のギミックを用いたり「探偵役」として異色のキャラクターを配したり、数々の独創性なトリックを生み出すなど高い評価を受けている。
日本で制作された『アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル』(2004-2005年)では両シリーズがアニメ化。
アニメオリジナルのメイベル・ウェスト(CV:折笠富美子)が聞き手になっており、両者は顔を合わせていない。
というか、原作でも両者は一度も共演していない。
存命中にはファンからは共演を望む声も多数あったというが、アガサは「ポアロとマープルとでは性格が合わないから無理」という理由で断っていたという。
更に言えばドラマ等の時系列から言えばポワロが亡くなった後にマープルが活躍していることになる。
代表作
『アクロイド殺し』1926年
『オリエント急行の殺人』1934年
『ABC殺人事件』1936年
『そして誰もいなくなった』1939年
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