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城塚翡翠シリーズ

じょうづかひすいしりーず

城塚翡翠シリーズとは、相沢沙呼による日本の推理小説のシリーズである。
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概要

『城塚翡翠シリーズ』とは、相沢沙呼による日本の推理小説のシリーズ。講談社より2019年9月から刊行されている。装画は遠田志帆が手掛けている。


著作である青春小説『小説の神様』の映画化が決定したとき、代表作がミステリではなくなってしまうことを危惧した相沢は、当時「マツリカ」シリーズ第3作の『マツリカ・マトリョシカ』が第18回本格ミステリ大賞の候補作に選ばれたこともあって、自分なりの本格ミステリを書こうと決意。デビュー作から日常の謎と呼ばれるジャンルを扱ってきたが、今こそ殺人事件を書くときかもしれないと思い、『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を書きあげた。『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は第20回本格ミステリ大賞受賞などミステリランキング5冠を獲得し、高い評価を得た。その後、中編を集めた第2作『invert 城塚翡翠倒叙集』が2021年に刊行され、2022年に第3作『invertⅡ 覗き窓の死角』が刊行された。


『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を書く以前、相沢は城塚翡翠をクローズド・サークルなどの本格ミステリの舞台で活躍する探偵か、『古畑任三郎』のような倒叙ものの探偵にしようと考えていた。シリーズ第2作ではクローズド・サークルの長編のプロットを組み立てていたが、担当編集者から「なるべく早く続編を」と急かされ、読者の熱が冷めないうちに応えたいという思いもあり、中編を集める構成へと切り替えた。


2022年に日本テレビ系の日曜ドラマで実写ドラマ化された。第1話~第5話が第1作を原作とし、第6話以降は第2作、第3作の短編集が原作となる。主演は、清原果耶。主題歌は、福山雅治の「妖」。


また、オーディオブック化や漫画化(作画:清原紘)もされている。


登場人物

本作の主人公。20歳くらいの容姿端麗な女性。黒髪で瞳は翠色。

自らを死者の言葉を伝えることができる「霊媒」と名乗り、都心のタワーマンションに仕事場をかまえ、無償で死者に関する相談に乗っている。

香月に、自分は普通の死を迎えることができないと予感を告げる。



有名な推理作家。大学時代は写真サークルに入っていた。

過去に自身の小説が現実の事件で模倣され、作家の視点で気づいたことが犯人逮捕につながり、それ以降も警察に非公式で捜査協力を求められるようになった。

翡翠の力を借りながら、論理的に推理して事件を解決していく。実写ドラマでは、ストーリーテラーを務める。




警視庁捜査一課の刑事。階級は警部。

香月に捜査が行き詰まった事件の捜査情報を提供し、アドバイスを求める。その過程で、城塚に捜査の協力を依頼することになり、それ以降も彼女に協力を求めている。



翡翠の助手をつとめる女性。翡翠と同居している。誰よりも翡翠のことを心配しており、以前の失敗から翡翠に苦しい思いをさせないために降霊をさせないように香月に求めていた。



詐欺師であり、翡翠を探偵として育て上げた師匠。探偵としての知識を教えるついでにスリの技術も翡翠に教えている。翡翠のもう1人の協力者として度々事件解決の支援を行っていた。本人曰く、「あまり目立ちたくない。」らしく、自ら名乗っている「岩戸」という名前すら偽名らしい。




ネタバレ注意!!






















本当にネタバレ注意!!!




































城塚翡翠

…が、実は霊能力にほとんど頼っていなかったことを第1作(ドラマでは第5話)にて自ら告白。推理の大部分を洞察力と推理力で行い、これまでの事件を解決させており、すっかり霊能力を信じ込んでしまった香月を唖然とさせた。第2作(ドラマでは第6話)以降はかなりの捻くれ者と化しており、真相手にイタズラすることもしばしば。ただ、「人が人を殺すことはあってはならない行為」という彼女なりの至極真っ当な正義感は持っている。


香月史郎

…という顔は実は表向きであり、裏の顔は「透明な悪魔」と呼ばれる殺人鬼。本名は、鶴丘文樹。動機は本人曰く「実験」であり、そのきっかけは、強盗に刺された実姉を助けようとナイフを引き抜いたために、結果的に実姉を死に至らしめてしまうという出来事であった。最終的に鐘場ら警察の手によって逮捕された。拘留後も翡翠への執着は強く、面会の際には彼女が殺されることを望んでいるかのようにほくそ笑んでいた。


鐘場正和

…が、実は香月に捜査を依頼する以前から城塚と親交があり、度々捜査を依頼していた。

一時的に警部から警部補に降格処分となり捜査一課から外されていたが、その半年後に復帰する。捜査一課に戻れた理由は不明だが、鐘場は翡翠が何かしたと思っている。



千和崎真

第2作(ドラマでは第6話)以降は、彼女が翡翠の実質的な相棒ポジションに就任しており、捻くれ者の翡翠に対して唯一タメで話したりツッコミを入れたりできる人物となっている。おそらく、こちらが本来の性格かと思われる。


余談

  • ドラマ化に当たって原作者の相沢先生が脚本監修として全話通して参加しており、一部回は自ら脚本を務めている。
    • なお、週刊誌報道によると元々黒岩勉氏にオファーが来ていたらしいが、原作者の拘りがかなり強く脚本に多数の修正が入ってしまったことで降板したとされる。
    • この週刊誌報道にて「制作側の意見が全くと言っていいほど反映されていない」と記述されたが、これに相沢氏はSNSで反論。「被害を受けて困ってるのは僕の方ですが、それは……。」「これは一般論ですが、原作者が原作を護るのは当然のことですし、ミステリの場合、ロジックの不備や不成立に気付いたら指摘するのは当たり前のことです。」と原作者として至極真っ当な見解を述べた。
    • むしろ後年の『セクシー田中さん』の件を考慮すると本ドラマの製作陣の姿勢こそまさに原作及び原作者を尊重した真摯な対応と言えよう。


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