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概要編集

エラリー・クイーンが「バーナビー・ロス」名義で発表した4編の長編小説に登場する名探偵


肩まで垂れた銀髪と灰緑色の目が特徴の男性。初登場時は64歳。

不思議な魅力を備えており、作中の1930年代でも古風とされる出で立ちを好む。冬のハドソン川を遠泳するほどの体力を持つが、『レーン最後の事件』では90代となり、年相応に老け込んでいる様子が見られる。

俳優らしく、シェイクスピアを引用する癖がある。

妻子はおらず、生涯独身を貫いた。


『Xの悲劇』において、その生い立ちが語られている。


1871年11月3日、ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれる。

シェイクスピア俳優として一名を馳せ、長らく舞台で活躍していたが、俳優にとっては生命である聴覚を失った事で引退する。

引退後に完璧な読唇術を会得している為、相手の唇さえ見られれば淀みなく意思疎通が可能となっており、日常生活に支障はない。

作中ではニューヨーク市郊外の丘に建つ大邸宅に「ハムレット荘」と名をつけ、かつての演劇仲間や使用人と共に悠々自適の隠遁生活を送っている。

特に、かつて舞台で扮装係を務めたせむしの助手クエイシーと、太っちょの執事フォルスタッフに全幅の信頼を置いている。


『Xの悲劇』で風変わりな毒殺事件が発生し、捜査を担当したサム警視とブルーノ地方検事は、かつてレーンがある事件を新聞記事を読んだだけで解決した事を知る。解決の糸口を辿る二人の訪問を受け、彼らの語る「平凡な殺人」に興味を覚えて、事件解決に協力した。

その後も『Yの悲劇』、10年後に私立探偵となったサムと娘ペイシェンスと共に『Zの悲劇』で謎に挑む。

最終作『レーン最後の事件』で死去。しかしその結末は……

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