概要
初登場作品は著者がまだケネス・ミラー名義だった頃に書かれたという短編「女を探せ」(1946)で、その後1949年に発表された第1長編「動く標的」からは主に長編で活躍。
「さむけ」やゴールド・ダガー賞を受賞した「ドルの向こう側」など、「ウィーチャリー家の女」以降の後期作品が特に高い評価を得ており傑作揃い。
リュウ・アーチャー(キャラクター)
その風貌は身長188センチ、体重86キロ、青い瞳に黒い髪、顔は細長く「コヨーテが笑ったような、痩せて飢えている顔つき」と自称している。
少年時代は荒れていたが、警察学校を卒業し警察に勤務、2年ほど地方検事グレイブスの下で働きます。
ところが警察の腐敗ぶりに嫌気が差してほどなく退職。第二次世界大戦に出征して情報部に勤務した後、戦後はハリウッドのサンセット・ブルーヴァードに事務所を開設して私立探偵を開業した。
シリーズ
動く標的 (The Moving Target, 1949年)
魔のプール (The Drowning Pool, 1950年)
人の死に行く道 (The Way Some People Die, 1951年)
象牙色の嘲笑 (The Ivory Grin, 1952年)
犠牲者は誰だ (Find a Victim, 1954年)
わが名はアーチャー (The Name Is Archer, 短編集 1955年)
凶悪の浜 (The Barbarous Coast, 1956年)
運命 (The Doomsters, 1958年)
ギャルトン事件 (The Galton Case, 1959年)
ウィチャリー家の女 (The Wycherly Woman, 1961年)
縞模様の霊柩車 (The Zebra-Striped Hearse, 1962年)
さむけ (The Chill, 1964年)
ドルの向こう側 (The Far Side of the Dollar, 1965年)
ブラック・マネー (Black Money, 1966年)
一瞬の敵 (The Instant Enemy, 1968年)
別れの顔 (The Goodbye Look, 1969年)
地中の男 (The Underground Man, 1971年)
眠れる美女 (Sleeping Beauty, 1973年)
ブルー・ハンマー (The Blue Hammer, 1976年)