概要
1949年(昭和24年)に創設された「捕物作家クラブ」参加作家による合同企画として創作された“黒門町の伝七”を主人公とした時代小説で、『京都新聞』に1951年(昭和26年)3月11日から1960年(昭和35年)10月16日の9年7か月の長期間にわたり、毎週1回連載されていた。
『黒門町の傳七捕物帳』が初出。横溝正史や陣出達朗、城昌幸、野村胡堂、佐々木杜太郎他、多くの作家が執筆している。
あらすじ
舞台は徳川将軍家ゆかりの寛永寺総門にちなむ上野・黒門町。切れ者で人情に厚いと評判の岡っ引・黒門町の伝七は、北町奉行・遠山左衛門尉から特別に紫房の十手を預かる捕物の名人(紫房の十手は与力の持ち物)。正木流免許皆伝の十手術と万力鎖の技で、悪に立ち向かう。
映像化作品
高田浩吉主演、松竹制作の劇場映画シリーズ(1954年 - 1959年)
高田浩吉主演、東映制作の劇場映画シリーズ(1962年 - 1963年)※上記映画作品含めて13作品作られた。
高田浩吉主演、朝日放送制作・TBS系放送のテレビドラマ(1968年)
中村梅之助主演、日本テレビ系放送のテレビドラマ(1973年 - 1977年)
中村梅之助主演、テレビ朝日系放送のテレビドラマ(1979年)
中村梅雀主演、NHK BSプレミアム放送のテレビドラマ(2016年 - 2017年)