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西村京太郎

にしむらきょうたろう

日本の男性推理小説家。代表作の「十津川警部シリーズ」など、執筆当時の鉄道の時刻表を題材とした作品が知られる。
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概要編集

日本の推理小説家。本名は矢島喜八郎(やじま・きはちろう)。1930年9月6日、東京府荏原郡荏原町(現東京都品川区)生まれ。

国民学校を卒業後、東京府立電気工業学校(その後東京都立鮫洲工業高等学校を経て、現在の東京都立六郷工科高等学校)に入学するも、中退して東京陸軍幼年学校への進学を決意。100倍もの競争率を乗り越えて無事入学したが、今度は在学中に日本が第二次世界大戦敗戦したため、再び電気工業学校に復学し、卒業して人事院に勤務した。

人事院に11年勤務した後に退職し、トラック運転手や保険外交員、私立探偵、警備員などを転々とした後に作家生活入りする。


1963年にオール讀物推理小説新人賞に入選、翌年「四つの終止符」で長編デビュー。1978年にトラベルミステリー第1作である「寝台特急殺人事件」を刊行し、1981年には「終着駅殺人事件」で日本推理作家協会賞を受賞。以後日本におけるトラベルミステリーの第一人者として数多くの作品を執筆し、2001年には神奈川県湯河原に記念館が建てられた。


2022年3月3日、肝臓がんのため神奈川県の病院で死去。享年91歳。


作家として編集

赤川次郎と並び日本を代表するベストセラー作家。高額納税者を発表していたころは作家部門での上位の常連者であった。

著書数・発行部数共に非常に多く、2004年には新刊を20冊(長編13作・短編集7作)出した。著書数はオリジナルで619冊(2019年3月時点)、累計発行部数は2億部超。本人は「東京スカイツリーの全高(634メートル)を超える冊数(635冊)までは書きたい。出来るかどうか分からないが。」と語っている。

80歳を超えた晩年でもなお精力的な執筆活動を行っており、外部サイトによる非公式記録では著書数は先述した635冊を2021年に突破していたという。


十津川警部シリーズで知られる鉄道ミステリーもので知られ、数多くの放送局での2時間ドラマの定番作品としても知られる。ただし必ずしも時刻表トリックを使っているわけではなく、著作全体で見れば使っていないものの方が多い。


十津川警部以外の短編では、探偵やチンピラを主人公にしたミステリーを執筆している。中にはハードボイルドなものも存在する。

初期は社会派推理小説(「天使の傷痕」など)の他、スパイもの(「D情報機関」など)、クローズド・サークル(「殺しの双曲線」など)、パロディミステリ(「名探偵なんて怖くない」など)、


女性主人公では雑誌記者の「青木亜木子(寺内亜木子)」シリーズが存在する。


名前の使い回しが非常に多く、「三浦」「井上」「冴子」「明」「三田村」「功」はたびたび使われる。また同じ作品内に「日下」「日野」と言ったように一字違いの人物もよく登場する。

特に「三浦」は県警の警部(刑事)だったり、犯罪者だったりする。「井上」は主にモブとして使われるが、一度だけ犯人として使われたことがある。


山村美紗との関係編集

「日本のミステリー女王」こと山村美紗とは家族ぐるみの付き合いで、京都に住んでいた頃、山村と共同でかつて旅館だった建物を購入し、鍵付き渡り廊下で繋がった本館と別館にそれぞれ住んでいた。その関係は当時からマスコミの格好の話題にもなっており、様々な憶測が飛び交ったという。

山村の急逝後、山村との関係をモデルに「女流作家」「華の棺」を発表したが、帯には「山村美紗さんに捧げる」と記されている。また、山村の未完の遺作『在原業平殺人事件』と『龍野武者行列殺人事件』の2作の補筆を手掛けた。

山村の長女である山村紅葉は、十津川警部シリーズなどを始めとする西村京太郎原作のドラマに数多く出演している。


関連項目編集

小説家

推理小説 鉄道ミステリー 時刻表


西村京太郎トラベルミステリー

十津川警部

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