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名探偵ポワロ

めいたんていぽわろ

「名探偵ポワロ」はLondon Weekend Television制作のミステリードラマシリーズ。アガサ・クリスティの小説を原作とし探偵エルキュール・ポワロをデビッド・スーシェが演じた。
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概要

「名探偵ポワロ」はLondon Weekend Television(LWT)制作のミステリードラマシリーズ。アガサ・クリスティの小説を原作とし、探偵エルキュール・ポワロを名優デビッド・スーシェが演じた。
また、ハリー・ポッターシリーズのマダム・フーチ役でおなじみのゾーイ・ワナメイカーが推理小説作家のアリアドニ・オリヴァ夫人を演じるなど、演技力のある実力派役者が多く出演し、作品に華を添えている。

映像化は原作にほぼ忠実な形で行われ(『謎の遺言書』等、ドラマオリジナルの改変が行われたものも一部ある)、戯曲や内容が似通ったものなどを除いたシリーズ全作品を無事完走。
初回放送から20年以上をかけての映像化であり、制作体制の変遷や役者の高齢化などの問題を乗り越えて達成された、TVドラマ史に残る偉業となった。

細密な時代考証と質の高いシナリオに役者の名演技が相まって、ポワロのイメージを世界的に決定づけたシリーズである。pixivでも、ポワロのファンアートが描かれる際にはスーシェをモデルにイラストが描かれることが多い。

日本ではNHK地上波・衛星放送で放送され、さらにデアゴスティーニから新たな吹き替えでDVD版が販売された。
NHK版では、ポワロの声は熊倉一雄が初回から最終回に至るまで演じきっている。このため日本では「ポワロの声」と言えば熊倉の気取った甲高い発声を連想する人が多数。

余談

  • ポワロと言えば小太りの優しそうな紳士というイメージがあるが、実は演じたスーシェはスリムな体形で、素顔はどちらかというと悪役が似合いそうな迫力のある顔立ちである。撮影にあたっては、ポワロの小太りの体形はスーツに詰め物をすることで、ふっくらとした頬は特殊メイクで作られていた。


登場人物

名探偵ポワロ


※前半シリーズ(およそ2000年ごろまで)は、ヘイスティングス、ミス・レモン、ジャップ警部が事実上の準レギュラーとして頻繁に登場していた。

吹き替え版における配役は、NHK版/ディアゴスティーニ版で記載。

エルキュール・ポワロ
演:デビット・スーシェ 吹替:熊倉一雄大塚智則

エルキュール・ポアロ


「世界で最も有名な探偵」を自称する、ベルギー生まれの名探偵。元警察官で、最終的に警察署長まで上り詰めた程の実力者である。
第一次世界大戦の勃発によってイギリスに亡命し、現在はロンドンに事務所を構えている。

「秩序と方法」をモットーとし、関係者の行動と性格の整理から、物証を合わせて犯人に迫っていくスタイルを取る。
お洒落で女性には紳士的に接する。髭の手入れは欠かさない。また料理好きという意外な一面を持つ。
一方、太ったことを認めずスーツのサイズが合わなくなったことをクリーニング屋のせいにしたり、彼を便利屋のように扱った依頼人からの小切手を壁に張ったり、新聞などマスコミの評判を気にしたりと、良く言えば誇り高く、悪く言えば意地っ張りなところがある。
常に紳士としてのふるまいを忘れないが、結構な毒舌家でもあり、相棒のヘイスティングスもしばしば酷い目にあわされている。が、それでも原作よりはいくらかマイルド。

演じたデビット・スーシェはポワロを演じるに当たって原作を徹底的に研究し、声色まで変えてまで原作そのもののポワロを再現した他、ポワロ役をライフワークと位置付けて名前をフランス語読みに改名するなどした。その演技は非常に高く評価されており、スーシェ演じるポワロはしばしば「原作に最も近いポワロ」と呼ばれる。

ヘイスティングス大尉
演:ヒュー・フレーザー 吹替:富山敬安原義人宮健一

落書きヘイスティングス


ポワロの友人で、本作におけるワトソン役
スポーツ写真を愛するお人よしの退役軍人。ポワロとは第一次世界大戦前にベルギーで出会い、その後大戦末頃にイギリスに亡命してきた彼と再開。以降ポワロの良き助手・友人としてさまざまな事件に関わっていく。

元軍人らしい熱血漢で、美女に弱く、やや惚れっぽい性格。少しセンスのない所があるが、ポワロが強くは指摘できないほぼ唯一の人物。
一方でポワロから面倒事を押し付けられたり、愛車を犯人に奪われた挙句滅茶苦茶に壊されたりと損な役回りをあてがわれることもしばしばで、ある意味本作におけるいじられキャラでもある。
また、車やスポーツ等自分の好きなことについて話し出すと止まらなくなるなど、今で言うところのオタクっぽいところもある人物。

『ゴルフ場殺人事件』の際に、ベル・デュヴィーンという女性と相思相愛の仲になり、その後めでたく結婚する。そのためなのか、シリーズ後半になるとオリヴァ夫人や執事のジョージに出番を譲り、物語には殆ど登場しなくなった。

●ミス・レモン
演:ポーリーン・モラン 吹替:翠準子ひなたたまり
ポワロの有能な女性秘書
様々な事件記録やデータをファイリングしており、現地調査もこなす。いつか完璧なファイリングシステムを作るのが夢だが、今のところ彼女のファイリングシステムは他の人には使いこなせない。第一次世界大戦中は病院の死体置き場で働いており、その為か死体は見慣れているらしい。
実は流行に敏感である。特徴的なカールさせた前髪も、当時流行のヘアスタイルだったとか。

原作では機械的で冷徹な雰囲気の女性として描かれていたが、本作では感情豊かでお洒落な雰囲気のレディとして描かれている。ある意味、原作とは一番設定の異なるレギュラーキャラである。
ヘイスティングス同様、シリーズ後半では殆ど登場しなくなった。

●ハロルド・ジャップ
演:フィリップ・ジャクソン 吹替:坂口芳貞弓家保則
スコットランドヤード(ロンドン警視庁)の刑事。階級は警部
組織の事情で動きはやや鈍いものの有能な警察官で、ポワロとは長年懇意にしている。

●ベラ・デュヴィーン
演:ジャシンタ・マルケイ 吹替:小山茉美
『ゴルフ場殺人事件』で登場。
フランスのとあるゴルフ場で凶行が行われた直後の殺人事件の現場にいたことや、事件に使われたのと同じ型のナイフを所持していたことから、容疑者として疑われるも、ポワロの捜査により無罪であることが判明、釈放される。
事件解決後アーサーと恋に落ちて結婚するが、結婚後は夫が事業に失敗してしまったこともあってか、やや関係がぎくしゃくしたものになっていた。『カーテン』の時点では既に故人となっていたが、アーサーとの間に1人娘のジュディスを設けていた。
なお、原作ではアーサーと結婚するのは彼女の妹の方であり、その点で原作とは展開が異なっている。

●アリアドニ・オリヴァ
演:ゾーイ・ワナメイカー 吹替:藤波京子山本陽子北林早苗
物語後半から登場する女性推理小説作家。
フィンランド人探偵のスヴェンシリーズで有名だが続けるつもりがなかったため、フィンランド人やベジタリアンといったスヴェンの奇抜な設定を持て余し、書き続けなければならないことをしばしばポワロに愚痴っている。
事件には「作品の参考にする」という名目でしばしば首を突っ込むが、無意識にポワロに重要なヒントを与える一方で事件を引っ掻き回すなどしてポワロをやきもきさせている。

モデルは本作の原作者であるアガサ・クリスティ。スヴェンシリーズについての愚痴には、クリスティ自身が盛り過ぎたポワロのキャラクター設定を持て余し、シリーズを半ばうんざりしながら続けていた、という逸話へのオマージュがうかがえる。

●ジョージ
演:デイビット・イェランド 吹替:堀部隆一坂本大地真田雅隆
物語後半から登場するポワロの執事。
実直な人柄で、ポワロに忠実に仕える人物。ポワロの身の回りの世話をする他、ポワロの命で事件の調査をしたり、事件調査をするポワロに意見を求められたりしている。料理の腕は一流で、その腕前は食事にうるさいポワロも絶賛している。


関連タグ

アガサ・クリスティ 推理もの探偵もの

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