概要
ジェイムズ・ヤッフェの小説シリーズ「ママ・シリーズ」に登場するキャラ。
邦訳が出版された際に早川書房はジェイムズ・ヤッフェだが、創元推理文庫はジェームズ・ヤッフェ表記になっている。
ヤッフェは、1952年に「ブロンクスのママ」が登場する短編「ママは何でも知っている」を発表。以後、ブロンクスのママが登場する短編8作品を執筆した。
ブロンクスのママ(キャラクター)
ママ(英語: Mom)であり、本名は作中では明かされない。ママは52歳。ユダヤ系アメリカ人としてニューヨーク市ロウアー・イースト・サイドの貧民街で育ち、18歳の時にユダヤ系アメリカ人の男性と結婚し(後に死別)、ブロンクス区に引っ越す。一人息子のデイヴィッド(デイヴ)は大学卒業後、ニューヨーク市警察殺人課に刑事として勤務している。ブロンクス在住であることから「ブロンクスのママ」とファンの間から呼ばれている。
いわゆる安楽椅子探偵として知られる。
シリーズ
- ジェイムズ・ヤッフェ『ママは何でも知っている』ハヤカワ・ミステリ文庫、2015年。初期の短編集。
- 「ママは何でも知っている(Mom Knows Best)」
- 「ママは賭ける(Mom Makes a Bet)」
- 「ママの春(Mom in the Spring)」
- 「ママが泣いた(Mom Sheds a Tear)」
- 「ママは祈る(Mom Makes a Wish)」
- 「ママ、アリアを唱う(Mom Sings an Aria)」
- 「ママと呪いのミンク・コート(Mom and the Haunted Mink)」
- 「ママは憶えている(Mom Remembers)」
- ジェームズ・ヤッフェ『ママ、手紙を書く』東京創元社、1997年(原著1988年)。 A Nice Murder for Mom
- ジェームズ・ヤッフェ『ママのクリスマス』東京創元社、1997年(原著1990年)。 Mom Meets Her Maker
- ジェームズ・ヤッフェ『ママは眠りを殺す』東京創元社、1997年(原著1991年)。 Mom Doth Murder Sleep
- ジェームズ・ヤッフェ『ママ、嘘を見抜く』東京創元社、2010年(原著1992年)。 Mom Among The Liars