データ
基本レベル | 95(種族レベル51+職業レベル44) |
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住居 | ケイテニアス山 |
誕生日 | 不明 |
趣味 | 己の強化 |
種族レベル | 幼年(ドラゴリング)10lv、若年(ヤング)10lv、青年(アダルト)10lv、老年(オールド)10lv、長老(エルダー)5lv、古老(エインシャント)5lv、真祖竜(トゥルーヴァンパイア・ドラゴン)1lv |
職業レベル | プリミティブキャスター10lv、ドラゴンネクロマンサー7lv、ワールドコネクター9lv、オーバードドラゴン10lv、ソウル・プラスフィーマー7lv、ソーサラー1lv |
二つ名 | 元、■■の竜王、現、朽棺の竜王 |
概要
外伝『亡国の吸血姫(ヴァンパイアプリンセス)』に登場した、“朽棺の竜王(エルダーコフィン・ドラゴンロード)”。
上述のデータの通り元は別の二つ名があった様だが、悟が聞き取れなかった事で、作中では伏せ字の状態で表記されている。
ケイテニアス山に居を構えるアンデッドの竜王で、ツアーと同格の『真なる竜王』の一角。
その推定レベルは95を数え、レベル・難度が判明している転移後の世界の住人の中では、現状最強の実力者。
生き残りの竜王と同盟を組んで力を蓄え、《滅魂の吐息》と呼ばれる世界級(ワールド)アイテム所持者以外を問答無用で消滅させる、凶悪なオリジナル『始原の魔法(ワイルド・マジック)』を開発している。
作中では40年前、吸血鬼になるために前述の『始原の魔法』を使い、周囲数百キロに存在する生物の魂を剥ぎ取り集約させる事で、アンデッド化した際の『始原の魔法』を行使出来ないというデメリットを乗り越えている(恐らくこの行為が、本編でズーラーノーンが行おうとしていた儀式魔法『死の螺旋』を誕生させる原因となったものと思われる)。
なお、その過程でヒロイン・キーノの故郷のインベリアが巻き込まれ、ゾンビが跋扈する都市に変わってしまっている。
本編では“吸血の竜王(ヴァンピリック・ドラゴンロード)”と同様に、既に滅んでいるとスレイン法国は認識している。しかし万が一生存していた場合、数百年の時を経た事で外伝の時よりも更に強くなっている恐れがある。
また書籍版15巻では、アンデッドの魔法詠唱者(マジック・キャスター)で構成された組織・『深淵なる躯』を束ねる『アレ』なる存在が示唆されているのだが、読者の間ではその候補の1人としてキュアイーリムが挙げられている。
人物像
自らが竜王の1体である事に強い誇りと矜持を持っている。しかしそれと同時に、『始原の魔法』を使えない他のドラゴンや他種族を「劣等な生命体」と見なし、「弱者はただ迷惑な存在」とまで考えている。
それだけ冷酷で自己中心的な性格であるため、自分の目的のために数多くの命を虐殺し利用する事に何の疑問も抱かず、幾度と無く繰り返してきた。
だがその反面、自分の強化した能力をテストするための踏み台として相手を利用するなど、自分の力を試す目的で敵と戦うだけの慎重さは持っている模様。
八欲王の様な強い相手と出会えばすぐに逃げていた過去の己を恥じているため、戦闘で不利になっても現実的な判断(逃走など)を行うよりその逆境を克服し、危険な強敵に対抗するために最善を尽くす一面もあった。
他の竜王達と同様、《ユグドラシル》のプレイヤーを「竜帝の汚物」と呼んで忌み嫌っている。
容姿
滑らかな白い鱗で覆われており、縦に瞳孔が割れた赤い目を持つ(この赤い目は吸血鬼特有のものである)。
爬虫類に似た頭や翼などは西洋のドラゴンの特徴そのままだが、首と尾が奇形的に長いのが特徴的。
強さ
上述の《滅魂の吐息》以外にも、アンデッド化した事で死霊系魔法も行使出来る。
アンデッド故か竜王の中でも並外れた耐久力と再生力を有し、作中では同じ竜王との連携不足・同格の存在との戦闘経験の無さ・情報収集の重要性の認識不足・竜帝の汚物と蔑むプレイヤーの使う位階魔法への嫌悪等で悟に敗北したが、本来ならば倒しきれるのは同格の竜王か、凄まじい火力あるいは持久力を持つ世界級アイテム所持者だけである。
主な使用魔法・スキル
- アンデッド支配(仮称)
大量のゾンビを自由自在に操る能力。作中では120万ものゾンビを操っているが、自身が作り出したものしか操れない模様。
この膨大な数のゾンビを自らの体に集約させ、150mを超える巨体に変えた上での肉弾戦が、主な戦闘スタイルとなっている。
- 世界断絶障壁
『始原の魔法』では中位に位置する。術者を中心に通常手段による移動や転移で外に出る事が出来ない半球状(地面は不明)で半透明の壁を、周囲に展開する。範囲はキロ単位らしい。
- 世界歪曲障壁
転移阻害の結界。ただし、結界内なら転移可能。またこの結界は転移で出入り出来ないだけで、歩けば出入りは自由。
- 魂の強奪(仮称)
半径250km内の全ての生命体の魂を強奪・吸収し、ゾンビに変える。キュアイーリムはアンデッドと化してもなお知性を維持させるため、そしてアンデッドと化せば『始原の魔法』を使えなくなるというデメリットを乗り越えるために、多くの魂を集めていた。
それ故に、魂の枯渇などが原因で魔法が解除されれば知性の無いゾンビへとなってしまう。
- 肉体強化(仮称)
『始原の魔法』の1つで、作中では爪と尾に使用された。ただし一度振り回して終わっていた事から、持続時間はそれ程長くない模様。
- 滅魂の吐息
キュアイーリムのオリジナル『始原の魔法』。世界級アイテムの『聖者殺しの槍(ロンギヌス)』と同等の効果を持つ、触れたものを抵抗の余地なく一瞬で消滅させる最強最悪の黒いレーザー。
ただし恐ろしく燃費が悪く、キュアイーリムが保有していた魂では3回までしか使う事が出来ない(なお3回目を使えば、キュアイーリム自身がただのゾンビに成り下がってしまうらしく、実質2回までしか使えない)。
関連タグ
作中において直接の絡みは無いが、彼女もまた最上位の強者としての余裕と同格の存在との戦闘経験の無さが原因で敗北しており、奇しくも敗因がキュアイーリムと共通している。
しかしキュアイーリムに関しては、レベルやビルドは十分かつ自己強化に余念がなかった反面戦略や戦術に関しては未熟であった事、対するアンティリーネは知識と戦略はあったが、職業及びスキルと魔法の育成が非効率的だったという違いがある。