ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス
じるくにふるーんふぁーろーどえるにくす
「(此方の勝利は帝国が害されず、生きて帰るというところだな)」
CV:櫻井孝宏
役職 | バハルス帝国皇帝 |
---|---|
住居 | バハルス帝国帝城 |
職業レベル | エンペラー(一般)?lv、ハイエンペラー(一般)?lv、カリスマ(一般)?lvなど |
誕生日 | 上風月1日 |
趣味 | 他国の情報を集め、自国の状況と比較検討すること |
二つ名 | 鮮血帝 |
バハルス帝国現皇帝。圧倒的なカリスマ性と武力に裏付けされた統治能力で、自国を強大化させつつある。
宮廷闘争の果てに他の皇族を一掃し、即位に際しても機を見る度に国内の貴族に対する血の粛清を行った事から「鮮血帝」と呼ばれ、事実彼の代で絶対王政は完成しつつある。
人物像
代々優秀な者が続いた歴代皇帝と比べても圧倒的な才覚を持っており、確実に歴史に名が残るレベルの名君であるが、そのジルクニフを遥かに上回る規格外の頭脳を持つデミウルゴスからは「中途半端に賢い」と評されてしまっている。
前述の通り作中でも頭はかなり良い方なのだが、ナザリックの情報の少なさからとんでもない推測を立てる事が多く、読者にシリアスな笑いを提供してくれる(それでも優秀極まりない事は事実であるため、12巻作者雑感における『王様優秀度』では2位(化け物)と評されている)。
王国と領土を争っているエ・ランテル近郊に、ナザリック地下大墳墓が転移してきてからというもの、処理能力を超える事態が次々と発生し頭を悩ませている。このため、その元凶たるアインズを嫌がっているが、そのアインズはジルクニフを友人だと思っており、嫌がられているなどとは思っていない。
なお、結婚はしていないが子供はいるらしい。しかしさほど愛情は持っておらず、無能で次期皇帝に相応しくないと見なせば簡単に見捨てるとの事。
この冷徹さの裏には、自身の父親である前皇帝が母親である皇后に毒殺された事、また皇帝となってすぐに自身の兄弟を幾人か処刑した過去が関わっており、それにより心の一部が壊れたためとされている。
ちなみに、腹話術という意外な特技も持っている(『腹芸』のメタファーのつもりかもしれない)。
女性への厳しさ
他にも、前述の通り父が母に裏切られて殺害された過去が関係しているのか、女性に厳しい一面が有る。
それ故に『嫌いな女ランキング』なるものを自分の中で築いていて、3人の女性を以下の様にこき下ろしている(奇しくも全員共通して、12巻作者雑感で語られた『王様優秀度』にランクインしている)。
『嫌いな女ランキング』1位にして、『王様優秀度』1位を獲得している二冠王である、リ・エスティーゼ王国の王女。
直接的な面識は無いのだが、持ち前の洞察力の高さだけで実父にすらも完璧に隠し通せている筈のラナーの本性を看破して、嫌悪を向けている。
前述の『王様優秀度』にしてみても、そのダントツ1位を誇る才能も実際は宝の持ち腐れに等しいので、ジルクニフが実質的な1位の様なものである。
『嫌いな女ランキング』2位にして、『王様優秀度』3位を獲得している竜王国の女王。
妙齢の美女なのだが、元の姿では女性受けが悪く士気高揚の妨げになるとして、普段は幼い子供の姿となっている。そしてジルクニフはそれが気に入らず、彼女を「若作り婆」とこき下ろしている。どうやら外見を偽る女性は嫌いな様だ。
『嫌いな女ランキング』順位不明にして、『王様優秀度』8位を獲得している聖王国の女王。
外見以上に綺麗すぎる性格をしているが故に、汚い事が一切出来ないでいるその甘さを不快に思い、嫌っている。国を良くする為に「鮮血帝」と呼ばれるまで滅私奉公してきたジルクニフにとって、優し過ぎて政敵者に強く出れないカルカとは相容れないのだろう。
WEB版と同じ様に行動を起こすが、こちらは素晴らしい情報源を得たデミウルゴスの策謀に踊らされる形で、書籍版7巻にてフールーダの提案でナザリックにワーカーチームを送り込んでおり、ワーカー達が全滅した報告を受けた直後に子供のダークエルフの姉弟に帝都を襲撃され、9巻では半ば脅される形でナザリックに赴き魔導国の承認と同盟関係を結ぶ事になる。
王国との戦の際に「一番強い魔法を使ってくれ」とアインズに要請(対アインズの大連合を結成するために、国内外にアインズの脅威を知らしめる事と、能力を調べ対策を打つ事が狙い)したせいで、魔法一撃で7万人(当初は、魔法一撃で近衛騎士数百人を殺したマーレを基準に、多くても3000人を殺せる程度と考えていた。もっとも、魔法一撃でこの数は十三英雄でも不可能と言われ、本人はより最悪を想定したつもりだった)が死亡する。
それだけでも処理能力を超えており(態度にこそ出していないものの)半ば狂乱していたが、それですら初動でしかない事を聞き耳を疑うも、直後本来の効果である“黒い仔山羊”の生誕と蹂躙(実際の効力プロセスは「発動時の効果で範囲内の一定以下の力量のものを生贄に捧げ即死させる」、「その後黒い仔山羊と呼ばれる魔物が殺害した人数=生贄の数に比例しただけ生誕し、残った敵を殲滅する」というもの)で11万人が殺される大虐殺(つまり、「その場から動かず」「大した準備もしていないたった一発の即興魔法で」「18万人殺害した」事になる。そして「一番強い魔法を」とは言ったが、本当に「今の状況で」「ろくな準備もなく」という但し書きが付く可能性も充分あるため、最悪を想定した場合今回の18万人死亡の惨劇がアインズを相手にした場合の最低限の被害になりうる)が発生したために、力無く乾いた笑いを上げるのみであった。
この事が要因で、大虐殺を目の当たりにした騎士達の多くが心を折られて退役願いを出す者が続出し、結果として帝国騎士の人望を急速に失ってしまう。
更には信頼していたフールーダの内通なども重なり、対抗しようにも手駒が無い状況にストレスが溜まる日々を送り、抜け毛が増えた。
それでも折れそうな心を必死に奮い立たせ、次巻の10巻では自国、リ・エスティーゼ王国、スレイン法国、竜王国、ローブル聖王国など、ナザリックに近い人間国家五か国による対アインズ一大包囲同盟の結実を考えていた。
しかし、最初の交渉相手である法国の使節との会談の場を偶然アインズに押さえられ、挙句の果てに帝国最強の剣闘士であるゴ・ギンでさえも、アインズの前に敗北したという事実を突きつけられ(しかもその後は、アインズとの試合前の約束に則り魔導国側に行ってしまった模様)、諦めて魔導国に属国になる事を願い出るまで吹っ切れてしまった(なおジルクニフ当人は、会談の場を押さえられた所から属国の申し出をアインズが(驚愕のあまり)拒絶しようとした所に至るまで、全てアインズの謀略によるものだと勘違いしている)。
魔導国に従属してからは、ストレスから来る胃痛や頭髪の抜け落ちも無くなり、肩の荷が下りた晴れやかな心持ちで毎日を過ごしている(王国とは逆に『飴』を与えられた帝国は軍事力の心配は全くなくなり、アルベドの采配で皇帝としての仕事量も半分以下にまで減ったのである。しかも部下達が魔導王に恐怖し、誰もジルクニフに異議を唱えられないという完全ストレスフリーな環境となった)。
後に魔導王へ拝謁するために訪れていた待合室でペ・リユロと偶然出会った際には、腹の探り合いをする内に同じ境遇(魔導王に完膚なきまでに敗北し、従属している者同士)だと判明してから意気投合し、現在は無二の親友となっている。
更にその後の13巻で魔導王崩御の知らせを聞いた時は、帝国へと招いていたリユロ共々全く信じようとせず、2人で遠くを見ながら新しく出来るであろう同胞を哀れんでいる。
これまでの通り、途中までは度重なる苦難を味わったジルクニフだが、結果的には勝ち組のポジションに収まった。
更に各国(愚策と裏切りの末に滅亡した王国、交渉相手がアレだったせいで間引きされた土掘獣人(クアゴア)、自作自演の戦争で乗っ取られた聖王国、洗脳事件の黒幕だという事がアインズに知られたため、滅亡がほぼ確定している法国)と比べると被害数も最小限で済んでおり、前述の10巻で「世界で今一番不幸なのは…この私だな」と本人は自嘲していたが、実際はとてつもない強運の持ち主であったと言える。
ちなみに作者によると、吹っ切れてもストレスによる抜け毛は治まらず、「そのうち髪の毛は一本も無くなって禿げあがってしまうだろう」とされている。
「感謝するよ、私の新たな友アインズよ」
ナザリックを調査するために送り込んだワーカー・チームが誰一人帰還せずに全滅し、ナザリック周辺を監視していた帝国隠密部隊12名もアウラに捕獲されたため、アインズを麾下に加えようと自ら乗り込んだが、あまりのレベルの違いを自覚する。
しかしそれでも皇帝としての意地で交渉に臨み、ナザリック内で「友となろうじゃないか」という言葉でアインズの好感度を書籍版以上に急上昇させた事で、あっさりとアインズを帝国貴族として迎える事に成功してしまう(アインズにとっては至高の四十一人以外の友の誕生となった)。
だがナザリックに対抗するために人類を守るという名目で、諸国同盟を成立させる事を考え始めたジルクニフにとっては、アインズと言う爆弾を帝国に抱え込むのは不本意であり、アインズに弟子入りしたフールーダーを始め帝国内部の勢力をナザリック勢に食い荒らされる羽目に陥っている。
それでも書籍版と違い、名目上にせよアインズを臣下として迎えているため、「大虐殺を起こせるような辺境侯に対抗するには皇帝についた方がいい」という事で、国内は皇帝派・辺境侯派に分かれるだけで済んでいる。
- 精神防御のネックレス(仮称)
正式名称は不明。デミウルゴスの《支配の呪言》を防いだ。
- 魔法の力を宿すペンダント(仮称)
正式名称及び効力は不明。リユロに贈られた。
- 魔法防御を施された魔獣の皮のマント(仮称)
正式名称は不明。外がどれだけ寒かろうと遮断し、一切感じさせない貴重品。また、呼吸する際の空気の温度を適切に保つ。
- 一角獣の指輪(リング・オブ・ユニコーン)
毒の探知や毒・病気に対する耐性、更に1日に一度傷を治すという能力を持った魔法の指輪。
書籍版の彼の衣装が袈裟を思わせる形状であるとして、発売当時は『ジルクニフが将来ハゲる未来を暗示している』という推測が一部で囁かれた。
抜け毛が増える経過を辿ったものの、ハゲる結末は回避され彼の頭髪は守られた(しかし上述の作者の言もあるため、断定は出来ない)。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- オーバーロード 鈴木悟=モモンガ異世界公記
その名は魔導王
一昨日、映画を観てきました。最高でした!ネイア同様にアインズ様に脳を焼かれました! エンディングの入り方も完璧でo×tさんのかっこ良すぎる主題歌が映画館内に響き渡り、至高の1日になりました!魔導王陛下、万歳! そしてこちらの小説でも遂に悟様が魔導王を名乗られました!これから戦争編と聖王国編につながりますので、乞うご期待! アインズ様万歳!!10,375文字pixiv小説作品 - 約30年後のオーバーロード
領域守護者
少し妄想が過ぎました、がジルクニフとリユロの友人関係はとても好きです。 R18のラインがどの程度からなのかわかりませんが大丈夫だと思います。4,622文字pixiv小説作品 - 転移未来シリーズ
ナザリックのおそと 友達の家Ⅱ
間が空いてしまいましたが、その分文量が凄いです。色々と捏造設定が炸裂しているせいで、自分に引いてしまうほどたっぷりです。短く短く…テンポ良く…と唱えながら色んな所削ってこれなんです。オバロは第三者目線や背景も丁寧に描写してこそだと思うので、ついつい設定を作り込んでしまいます。 次のⅢで子供時代が終わる予定ですが、いつになる事やら。45,319文字pixiv小説作品 - 聖騎士一家物語
がんばれ!ジルクニフくん
※読みやすさ的に縦書きへの設定変更推奨 理由:執筆ツールをNolaというアプリに変更してみました。こちら、改行時自動で一文字下げてくれるのですが。するとあら不思議、感覚が縦書き文庫本になりましてですね。 つまり改行がいつもより少ないです。 これ横書きだと文章がめっちゃ詰まって読みにくいんですが。縦書きにするとそうでもなくなって普通に読めるので、お手数おかけしますが、読みにくい場合、縦書き表示にしてみてください。 また、少し早いですが、本シリーズのみの読者様には、年末のご挨拶をば。 年末までにまだ他作品を執筆予定ですが、それはPixivブックサンタ2024用にオリジナルへの挑戦を考えておりますことから、年内オバロ更新は、これがラストになります。 2024年は、本シリーズの更新が疎かになり、楽しみに待っていただいている皆様には、大変ご迷惑をおかけしました。 聖騎士一家は、今回始まった本章『かんばれ〜』の次、法国編に突入いたします。 法国編が完結編。最終章です。 よって、2025年は、聖騎士一家の完結を優先したいと思います。 頑張るぞー٩(ˊᗜˋ*)و 今年もお世話になりました。来年の完結まで、どうぞ、幸せ家族を宜しくお願いいたします♪25,003文字pixiv小説作品 - 転移未来シリーズ
ナザリックのおそと 友達の家Ⅰ
遅ればせながら今年もよろしくお願いします。 今回は分量を押さえる為に分割式です。シナリオの容量が前回の比では無いので…できるだけさくさくと書き進めたい所存ではあります。 そして未来編の子供パートに終わりが見えてきました。このシリーズがどこまで小説と言える体を保つのか私自身にも分かりませんが、今回の様に後書きによる本編の補足が増えていくのは確かです。36,953文字pixiv小説作品 - オバロこばなし
アーウィンタールにて。
オバロ94話目です。「ジルクニフがアインズ様のところにお泊まりする話はみかけるので、逆にアインズ様がジルクニフのところでお泊まりするお話をお願いします!(パジャマパーティー等は難しいかと思いますが、ジルクニフ的にはどうかは別として…そんな感じのアインズ様的には友好度upな仲良しイベントみたいになると嬉しいです。)」というリクで書かせていただきました。(引用失礼します。)…あんまりたのしそうな話ではない、です。(´・ω・`)?前回が自分的には失敗作だったので(すいません)今回、少しはましだとうれしいんですが…。うーん…? *ブクマ、いいね、フォロー、コメント、ありがとうございます**。(*´◒`*)とてもうれしいです**。3,875文字pixiv小説作品 - オーバーロード 鈴木悟=モモンガ異世界公記
よろしい、ならば
お待たせいたしました、次回!悟様の最強の御業が披露されます!いや~此処まで行くのは本当に長かった。これが終われば魔導国建国、その後にいくつか話を挟んで聖王国編に入ります!そろそろ後半戦も中盤に差し掛かりました!皆様、最後までお付き合いください!9,353文字pixiv小説作品 - 魔王と大災厄の魔
ジルクニフと異形【モモウル(アイウル)】
昔からずっと妄想してた、親友(あくまでもアインズ様から見て)に恋人を紹介するお話です。ジルクニフを書いたのは初めてですが、めちゃめちゃ楽しかったです!このシリーズではジルはちゃんと親友ポジなので、属国にはなっておりません。(対等な同盟国って感じです)4,986文字pixiv小説作品