CV:木村良平
概要
バハルス帝国のワーカーチーム、『天武』のリーダー。
ガゼフに匹敵するだけの腕を持つ天才剣士として、名を馳せている。
人物像
相手の立場に立ってものを考えられない、傲慢極まりない男。「力を持った子供がそのまま大人になった」と形容される、嫌な雰囲気と危うさを漂わせている。
人間至上主義で知られるスレイン法国の出身らしく、人間以外の種族には、あからさまに見下した態度を見せる。
『天武』は、エルヤーと奴隷として売られていた3人のエルフの少女達で構成されているが、エルヤーは彼女達をメンバーではなく完全に奴隷として扱っており、恫喝や暴力が日常的に行われている。
なお、前述の振る舞いを見たフォーサイトの面々からは「糞野郎」、「下劣な男」、「最悪」、「王国戦士長に匹敵するのは剣の腕だけ」と酷評されている。
容姿
切れ長の目に鈴の音を思わせる涼しい声。また、それに似合った姿もしている。手は固くがっちりとしている。
強さ
帝国闘技場でも不敗の天才剣士として知られ、彼自身の現レベルでは修得できない武技を、既に会得している。
剣の腕だけならオリハルコン級冒険者にさえ勝てるという噂もあり、グリンガムの見立てでは、御前試合に出場した頃のブレインより間違いなく強いとの事。
主な使用武技
- 空斬
斬撃を飛ばし相手を切り裂く武技。ちなみにWEB版では、『ファング』という名前となっている。
- 縮地改
《縮地》の改良版。足を動かさずスライドする様に移動できる。更に、前後左右どちらにも移動できる。
- 能力向上
肉体能力を一時的に上昇させる。
- 能力超向上
《能力向上》の上位武技。なお、エルヤーのレベルでは通常習得出来ない。
作中の動向
帝国の貴族フェメール侯爵からの依頼を受け、他のワーカーチームと共に、ナザリック地下大墳墓へ侵入する。
三手に分かれた後は、ハムスケ(WEB版ではブレイン)の訓練の成果を試すためのテスト相手として宛がわれる。
多少は善戦するが実際はハムスケがほぼ終始圧倒しており、ハムスケが発動させた武技《斬撃》で両腕を切断されてしまう。すぐさま奴隷エルフ達に治癒するよう命令するも、今まで散々虐げてきた彼女達から返ってきたのは、「ざまあみろ」と言わんばかりの嘲笑であった。
その光景に愕然としている内に、ハムスケに顔を潰されて死亡した。なお亡骸は、奴隷エルフ達に足蹴にされていた。
彼の最期に関して作者は、「侵入者の末路の中ではナザリックに魂を汚されていないハムスケが相手だったため、最も幸せ」だと語っている。
なお生き残ったエルフ達の処遇については、奴隷エルフの記事を参照の事。