概要
1D10とは「10面ダイスを1つ使う」こと、1D100とは「100面ダイスを1つ使う」ことである。
各ダイス(サイコロ)は某デパートなどで購入することも可能だが、無料でダウンロードできるダイスロールツールも存在している(ダイスロール=サイコロを振る)。
なお、100面ダイス自体は実在するが(通称「ゴルフボール」)出目の判読が異様に難しい(と言うかそもそも後発のアイテムである)為、10面ダイスを2個振り1つを『10の位』、もう1つを『1の位』として判定する事が多い。
この時、出目00を『0』とみなすか『100』とみなすかはゲームによる。
1D100は「パーセントロール」とも呼ばれ「ベーシックロールプレイングシステム」(旧『クトゥルフの呼び声』もこのルール)をはじめとした多くのTRPGで使われている。
ただし「1D10/1D100」と書かれている場合は『クトゥルフの呼び声』の事と考えられる。
SANチェック
「SAN値」はTRPG『クトゥルフの呼び声』日本語版ルールブック5.1版以降では'正気度'となっている。
正気度
- 正気度のスタート値はPOW(=Power,精神力)×5。平均では52.5ポイントになる。
- 最大正気度ポイントは「99-〈クトゥルフ神話知識〉」で、〈クトゥルフ神話〉についてよく知っているほど正気度の最大値は下がっていく。
- SANチェック:1D100で「現在の正気度」以下の出目を出すと成功。成功すれば左の数字、失敗したら右の数字分正気度が減る(左の数字が0の場合もある)。「現在の正気度」なので、下がれば下がるほど成功率も下がる。
狂気
- 「一時的な狂気」と「不定の狂気」がある。
- 「一時的な狂気」は5ポイント以上の正気度を一度に失い、かつ〈アイデア〉ロール(別名:「怖い考えになってしまった」ロール)に成功したときに発生する。
- 〈アイデア〉ロールはINT(Inteligence,知性)×5で判定し、知性以下の出目を出すと成功してしまう。頭がよいほど「真実」に気づき狂いやすいことになる。
- 失神する、金切り声をあげる、赤ん坊のようにヨダレを垂らしながらキーキー声をあげる、けいれんするなど。
- 忍殺語で言う「ニンジャリアリティショック」そのものである。
- 「不定の狂気」は、1ゲーム時間内に現在の正気度の20%を超える正気度を失ったときに発生する。
- 平均的な人(初期正気度52.5ポイント)であれば、10.5ポイントということになる。
- 正気度が減れば減るほど発生しやすくなる。
- 一般的な不定の狂気には「緊張症・痴ほう症」「記憶喪失」「偏執症(パラノイア)」「恐怖症またはフェティッシュ」「強迫観念、中毒、けいれん発作」「誇大妄想」「精神分裂症」「犯罪性精神異常」「多重人格」などがある。
- だいたいプレイヤーキャラクターとしては使い物にならなくなる。演じるのが大変で(笑)
ホラー映画等によく出てくる「ゾンビ」と遭遇した場合でも「1/1D8」なので、表題のSAN値喪失度「1D10/1D100」を持つクトゥルフ等の旧支配者に出会うというのがどれだけ破滅的なことかよくわかるだろう。なにせSANチェックに成功しても一時的な狂気になる可能性が残っており、失敗したら一発で正気度が0になってしまう可能性があるのだから。