もしかして→渡辺信一郎
人物
本名は渡邊慎一(読み同じ)で、一部の作品は本名で参加している。愛称は"ナベシン"。
ルパン三世に似せた赤ジャケットに白いスラックスとアフロヘアがトレードマークで、メディアに顔を出す際には常にその格好をしている。なお、もともと松田優作をイメージした装いのつもりであったが、松田優作がルパンをイメージしているという話を聞いてからは、ルパンに寄せるようになったという。
演出を担当した回には、自分自身をキャラクターとして登場させるのがお約束。『エクセル・サーガ』以降は声優として声も当てている。
畳み掛けるようなギャグに定評があり、監督を担当した作品の多くがギャグである。
「原作クラッシャー」としても有名。あまりの乖離ぶりやキャラクター化した自分を強く押し出していく演出は、原作ファンからの批判が大きい一方で、ハイテンポな切れ味のいいギャグや多数いるキャラクターの魅力を引き出す構成などは評価されている。
具体例としては、子供らしい純粋さとファンタジーが入り混じった世界観で人々の営みを描いた『はれときどきぶた』を、超ハイテンションでカオスな展開のスラップスティック(ドタバタギャグ)としてテレビアニメ化した、などが挙げられる。
もともとミュージカルアニメに関心があり、『はれときどきぶた』の第57話Bパートは「BGMに合わせて全てのキャラクターのセリフが歌で表現される」という前代未聞の演出がなされたほか、『練馬大根ブラザーズ』では連続アニメながら全編でミュージカルを取り入れた。
ともに仕事をすることの多いスタッフに、川口敬一郎、大沼心(アニメ監督)、浦沢義雄(脚本家)、増田俊郎(音楽家)などがいる。
作品一覧
監督作品
『はれときどきぶた』1997年-1998年 - 監督デビュー作
『ルパン三世 愛のダ・カーポ~FUJIKO'S Unlucky Days~』1999年
『エクセル・サーガ』1999年-2000年
『ドッとKONIちゃん』2000年 - 第13話まで
『ぷにぷに☆ぽえみぃ』2001年
『天地無用! GXP』2002年
『エクスドライバー Nina & Rei Danger Zone』2002年
『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ』2006年
『ヤマトナデシコ七変化』2006年-2007年
『電撃ストライカー※1』・『超電撃ストライカー』(ゲーム)2011年-2012年
『モンスター・ハイ こわイケガールズ』2014年
『TO BE HERO※2』(中国アニメ)2016年
※1:アニメーションパートを担当
※2:「ハイパーアフロクリエイター」として、日本語版監修および音響監督を担当
出演作品
『こどものおもちゃ』 - ワタナベ(声優初出演作)
『エクセルサーガ』 - ナベシン
『ぷにぷに☆ぽえみぃ』 - ナベシン
『ドッとKONIちゃん』 - 犬アフロ
『天地無用! GXP』 - NB
『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』 - ナベシン
『まほろまてぃっく~もっと美しいもの~』 - 自転車少年
『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ』 - レンタル屋(おやっさん)
『ヤマトナデシコ七変化』 - 謎の声
『タユタマ -Kiss on my Deity-』 - セールスマン
『SKET DANCE』 - 監督