あらすじ
榊野理沙、遠藤ローナのふたりは、いつものように違反車両の取り締まりや暴走車両の処理を担当していた。
そんなある日のこと、菅野走一というひとりの少年が新しくエクスドライバーの仲間入りとなった。いろいろと不安が残るものの新たなスタートを切るのだった。
概要
現代より、およそ100年後の近未来の世界の話(劇中の描写からOVA1話は2099年7月11日)
この時代の世界では、多くの人々が便利さから自身で運転をせず、ほとんどの自動車が「AIカー」と呼ばれる、全自動かつAIを持ちどこへ行くのもコンピュータが管理している運転手が必要ない自動運転車である。しかしトラブルも多く起こるため、操作不能を起こし停車不可能になることも少なくない。実際は緊急事態になると安全装置が働き停車するのだが、暴走しているAIカーはできない事例がある。この暴走車両の停止がエクスドライバーとエクスライダーの任務である。
AIカーは車体四隅のセンサーを封じることで強制的に停車させられる。理沙たちはスモークマインと呼ばれる特殊な煙幕でAIカーのGPS機能を封じた後、特殊な銃弾でセンサーを皮膜し封じる事が多い。
挿入部で人が降りたあと駐車場に設置された専用の端子が自動で飛び出て「充電中」と表示されたシーンが存在すること、また第1話でリサが「燃料電池が切れるまで走り続ける」と言っていたことからAIカーは電気自動車(おそらくFCEV)と思われる。
エクスドライバーには本部や他の支部があるらしいが詳細は不明。現在のところでは宗方圭が仕切る支部(東京の西側湾岸地区の一部と思われる)のみしか出ていない。
本来カーバトルやカーチェイスが主流のストーリーではないが、任務の状況とストーリーの進行によっては描かれる。
エクスドライバー以外にもバイク専門の「エクスライダー」も存在する。職務はエクスドライバーと同一。AIカーの強制停車については、鉄製の警棒を用いて車体四隅のセンサーを破壊する。
FAとは「フリー・エージェント(ライセンス)」の略。どこの基地にも所属せず、自らの意思で活動しAIカーの暴走を阻止するドライバー、もしくはライダーのこと。
AIカーと違い、ガソリンカーは自動運転に必要な特殊なセンサーを持っていない。
主な登場人物
菅野走一(すがの そういち)
声 - 小林由美子
登場車種:ケーターハム・スーパーセブンJPE
12歳。身長150cm。体重45kg。このストーリーの主人公でイギリス、ケント州出身の帰国少年。頭脳明晰、飛び級して、高校に転入。少年(お子様)特有の根拠の無い自信を持っているので、チョッとナマイキに見えるが、物事に真摯に打ち込む姿勢には好感がもてたりする。
自分の愛車であるスーパーセブンは自分で整備をするほどの腕を持っている、理沙の運転を見て(彼女のドラテクは車に負担をかける)小川さん泣かせと呼んでいた、OVA.3ではケインからは「ローナとの相性がばっちり」といわれた事に顔を赤くしていた。
風呂を覗いたり、女性の胸(特にローナやレイ)を意識するなど男の子らしい面がある。OVA.4ではレイにリンスを持ってきてくれと頼まれるも彼女のブラジャーを持ってしまい理沙とローナに下着泥棒と間違われた挙句全裸で出てきたレイを見て気絶し鼻血を出していた。
ストーリー終盤(OVA.5・6)完全な整備が出来ていないまま理沙とローナを傷つけた相手に怒りを覚え敵討ちに向かうものの失敗に終わりスーパーセブンを大破おまけに肩を負傷するが宗方に代わって奨とバトルをする。しかし任務が入り園児たちを救出したところを奨が見て彼自身が負けを認め勝利する。
ケーターハム・スーパーセブンJPEに乗る、基地併設の訓練用コースではミゼットⅡを運転していた。
榊野理沙(さかきの りさ)
声 - 長沢美樹
登場車種:スバル・GC8型インプレッサクーペ(輸出仕様の左ハンドル、WRC99モデル)、ランチア・ストラトス・プロトティーポ
17歳。身長163cm。体重46kg。このストーリーのもう一人の主人公。単刀直入で直情型。物事を深く考えたり悩んだりはせず、常に前へ進もうとする。結構 男っぽい性格。型にはまった事は苦手で、とにかく1分1秒を無駄にしたくないタイプ。全てにおいて“自分を超える男”をずっと待ち望んでいる。勉強は苦手。走一からは呼び捨てにされている。
子供嫌いの性格もある、ある事件と事故が原因でインプレッサからストラトスに乗りかえる(彼女のインプレッサは電子制御プログラムを使っていたがためにバグをもらい修理不可能になったため)。だが最初は無理に運転させたため走一から「車が泣いてたぜ」「もっと車の声を聴いてやれ」など注意を受けていた。その後は使いこなし走一を仲間として認めてゆく。
ストーリ終盤(OVA.5・6)では正体不明の暴走ガソリン車を止めるため相手の挑発に乗り、任務には失敗し、愛車のストラトスを大破させてしまい打撲と額を二針縫う重傷を負う。だが復活と共に任務が入り園児たちを救出したところを奨が見て彼自身が負けを認め勝利する。
遠藤ローナ(えんどう ローナ)
声 - 浅田葉子
登場車種:ロータス・ヨーロッパ・スペシャル
17歳。身長165cm。体重44kg。このストーリーのヒロイン。おっとり型で、考えているようで何も考えていない時がある天然タイプ。スタイルもよく巨乳の持ち主でもある。世の中の流行を追いかけたりするのは苦手で、常に、自分のペースで動く。(単に、速いのにはついて行けないだけ?)走一からはさん付けで呼ばれている。
物事をうまく整理してしゃべるのが苦手なので、本人の中では整合性があっても他の人には、「いきなり何云ってんの?」ととられがち。頭は良く、本当ならば、大学へ行ける学力があるにもかかわらず本人はいたってマイペース。
ロータス・ヨーロッパに乗っているが彼女らしくなく壊してしまう場面もある、ストーリーの終盤(OVA.5・6)重傷を負った理沙を助けるため愛車のヨーロッパを大破させてしまう。その後は病院送りになってしまった理沙を送るため付き添っていたが復活した理沙と共に任務が入り園児たちを救出したところを奨が見て彼自身が負けを認め勝利する。
宗方 圭(むなかた けい)
声 - 石塚運昇
登場車種:ロータス・イレブン
身長165cm。体重60kg。理沙たちが所属する支部の隊長、ローナからは「おじいさま」と呼ばれている、頭文字Dの藤原文太と似ている部分がある、またパイプのタバコを吸っている。ストーリー終盤(OVA.5・6)では藤堂奨とカーバトルをしようとするが小川にバラされ走一がいくことになる。
Nina&Rei Danger Zoneにも登場。このときは眼鏡をつけておらず、特にレイについては堪忍袋の緒が切れるくらいの問題児だったがため常に怒りマークが込み上げていた。
ニナ・A・サンダー(ニナ・アンナ・サンダー)
声 - 根谷美智子
登場車種:ユーノス・NA6C型ロードスター
チューニングメニュー:NOPRO製フルエアロ、13B型ロータリーエンジン換装(ツインチャージャー+NOS仕様)など
身長175cm。宗方率いるエクスドライバーチームの一員。OVA本編では基地からの管制が主な業務、レイとは古くからの知人。レイからは「相変わらず白しか着ないのね」といわれるくらい白い服と白いハイヒール(スピンオフではブーツ)に白いロードスターというとにかく白尽くめのファッション、そして綺麗なスタイルが特徴。藤堂奨とはかつての仕事仲間だった。
最終話では現役時代を含めロードスターも登場する、また客席ではパラソルを広げ水着(白のビキニ)姿で赤いV字の水着をつけたレイと一緒に登場している。
Nina&Rei Danger Zoneではレイと共にエクスドライバーとして活躍していた、当時はローナ同様人気の高いエクスドライバーでもあった。
途中物語では怪しい物影や愛車の小型AIカーの存在に気付き一人でマークのアジトに乗り込むが催眠ガスで眠らされリボンで縛り付けられ監禁される、しかし助けに来たレイに救出される。
自分の愛車にレイが勝手にチューニングをしてスーパーチャージャー仕様になっていた。当麻を追跡した際にはターボチャージャーまで追加していた事が明らかとなっている。しかし実際はレイ曰く「この車は未完成だった」とのことでストーリー終盤本当の意味で完成した車が力を発揮(この際にNOS装備とロータリーエンジンへのスワップまで行われていた事が明言される。)して事件は解決する。
風間レイ(かざま レイ)
声 - 金月真美
登場車種(バイク):ドゥカティ・900 SUPERSPORT
FAのエクスライダーOVA.4から登場、身長172cm。ニナとは古くからの知人。セクシーな体系で巨乳の持ち主ローナのとき同様走一は意識していた。ニナからは「フェロモンむき出しのセンスは相変わらず」といわれるほどセクシーな格好が強調される。
バイクの整備をしているところに走一がやってきて一緒に整備をしていたが結局全部彼にやらせて走りも身体も鍛えさせられていた。緊急事態のときは走一を後部座席に乗せて出動していたこともあり走一に愛用のバイクを運転させ暴走車両を緊急停止させた。
藤堂奨とはかつての仕事仲間、警棒ではなく特殊な銃弾を使っていた事もあった最終話では奨は彼女に救われる。
Nina&Rei Danger Zoneではニナの車の助手席に乗りナビゲーターとして活躍するが当時は現在みたいに人気は薄く理沙と同じ立場だった、格好もセクシーな服装ではなく地味だった。また愛車のドゥカティ・SSは一切登場しない。