人物
1965年5月24日生まれ。京都府出身。
学生時代は映画青年で実写の世界を志していたが、実写映画の世界は助監督での下積みが長いということでアニメ業界入り。これには、1984年、19歳のときに宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』、押井守監督の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の2本のアニメ映画を見たことも大きかったという。
アニメ制作会社サンライズで制作進行を経て、演出家へ。1994年のOVA『マクロスプラス』が初監督作品であり、この作品に参加したスタッフが再び集った1998年のテレビアニメ『カウボーイビバップ』は、その年最大の話題作の一つとなり、渡辺の出世作にもなった。
音響に対するこだわりが強く、作品の構造それ自体にテーマとする音楽のジャンルの持つ主題や構造を組み込むという「まず音楽ありき」という演出を行うこともある。
『カウボーイビバップ』ではジャズ、『サムライチャンプルー』ではヒップホップを取り入れた他、アニメ映画『マインドゲーム』で音楽プロデューサーとしてもデビュー。
以降の作品でも音楽制作面でも積極的に関わるようになる。
主な監督作品
カウボーイビバップ 1998年
サムライチャンプルー 2004年
坂道のアポロン 2012年
スペース☆ダンディ 2014年
残響のテロル 2014年
ブレードランナー ブラックアウト2022 2017年
キャロル&チューズデイ 2019年
LAZARUSラザロ 2025年