概要
学名はHesperornis(ギリシア語で「西の鳥」の意)。
ペンギン同様に飛べない海鳥で、鵜のような長い首を持つ。サイズはコウテイペンギンより少し大きいくらい。
ただし翼はペンギン以上に退化して小さく、翼(フリッパー)で水中を飛ぶように泳ぐペンギンに対し、ヘスペロルニスは主に足の水かきで泳いだとされる。
骨格から陸上では素早く動く事ができないとされ、そもそも直立ができないのではないか、と言う説もある。水中で泳ぐことに特化し過ぎており、陸上では腹這いで進むしかできないともいわれ、一部創作物ではこの説が採用されている。
水中では素早く泳ぐことが出来たとされ、海で泳いでいる魚やイカを捕らえていたと考えられる。また、その長い嘴は水中で素早く泳ぐ魚を瞬間的に捕える事に向いており、口の中には獲物をしっかりと固定する為の細かい歯が多く並んでいた。
尚ヘスペロルニスが生息していた時代の海には小さな魚が大量にいたと言われており、おかげで上記の様に極端な風貌でも繁栄する事ができたと思われる。