データ
ジュラ紀後期の海洋生態系の頂点捕食者だった首長竜で、イギリスやノルウェーなどで化石が見つかっている。属名は「更なる爬虫類」を意味する。
首長竜でありながら首が短く巨大な顎を持つプリオサウルス類の代表的な種で、近縁種にリオプレウロドン等がいる。知名度は『ウォーキングwithダイナソー』に登場したリオプレウロドンに比べると低かったが、2008年にノルウェーの北極圏で見つかり「プレデターX」と呼ばれていた標本が2013年にプリオサウルス・フンケイと命名された事で、一躍有名となった。
プリオサウルス・フンケイは全長10~13メートルとティラノサウルスに匹敵する巨体を誇るが、頭部は長さ2.5メートルとティラノサウルスの2倍近く大きく、推定される咬合力はティラノサウルスの3~4倍にもなる15トンだったとされている(ただし、近年の発表では同等ではないかとされることもある。)。この強力な顎を武器に、魚竜やプレシオサウルス類の首長竜を捕食していた。また、獲物となったプレシオサウルス類などに残された歯型などから、現在のホホジロザメなどのように海底から海面目掛けて獲物を襲っていたらしく、もしそうだったとしたら体色はホホジロザメと同様、背面は暗く腹面は明るいというカウンターシェーディングだったかもしれない。