データ・概要
全長10m近くにもなる巨大なプリオサウルス類の一種で、属名の意味は「短い首」から来ている。プリオサウルス類の中では最後まで生き残った最後の種。
白亜紀前期末(約1億年前)に近縁のクロノサウルスが海洋無酸素事変で絶滅した後、頂点捕食者の地位を引き継いでいたが、白亜紀後期前半末(約9400~9000万年前)の再度の海洋無酸素事変で絶滅してしまい、これをもってプリオサウルス類の系譜は完全に断絶した(それに次ぐ地位を占めていただろう最後の魚竜であるプラティプテリギウスも同時期に滅んだ)。
本種の絶滅後、その地位は新たに海洋に進出してきたモササウルス科に引き継がれる事となった。
恐竜超世界ではプリオサウルス類の代表として浅瀬を泳ぐスピノサウルスを襲っている姿が描かれたが、あくまで娯楽的な演出とみたほうがいいだろう(このような事は実際にはほとんど起きなかったと思われる。水辺でスピノサウルスを襲う天敵としてはワニの方が遥かに多かった事だろう)。