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ジャノメドリ目カグー科カグー属に分類される鳥類。和名:カンムリサギモドキ。

本種のみでカグー科カグー属を構成する(1科1属1種)。

ニューカレドニア島の固有種で、島に定住したフランス人によって1852年に発見され、1860年に新種として記載された。名前は、鳴き声に由来するニューカレドニア先住民の呼称から。


全長55~60cm、翼開張78cm、体重700~1100g。

全身ほぼ青灰色で翼には白色と黒色の横帯がある。眼が赤く、やや長い橙赤色の嘴と脚をもつ。後頭に房状の冠羽があり、求愛行動中や威嚇行動中に開かれる。


夜行性で飛ぶことは殆どなく、地表を歩き回り地中にいる獲物を嘴で掘り出して食べる。カタツムリ、ミミズ、カエル、トカゲ、昆虫類、クモ類などを餌とする。

5~12月、地面の上に落葉や枯枝を使った巣を作り、卵は1個だけ産む。雛は落ち葉に擬態している。抱卵・育雛は雌雄交代で行う。


かつては島全域に分布していたが、現在は山岳部の密林にのみ生息。

人間の持ち込んだ犬、猫、豚、鼠などによって激減し、一時は100羽以下となった。保護政策の結果、現在の棲息数は2000羽。国際希少野生動植物種、絶滅危惧IB類、ワシントン条約付属書I掲載種に指定されている。

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