概要
白亜紀後期に生息していたモササウルス科の一種で、名前は「最初の顎と歯」を意味する。
全長は最大10mに達し、モササウルス類の中でも大型の部類に入る。近縁種と比べて鼻先が太く、がっしりした顎に丸みを帯びた歯が密生していた。化石は北アメリカやヨーロッパ、中東で見つかっており、特に2013年にヨルダンで見つかった標本には尾鰭の痕跡も確認されている。
2011年にカナダ・アルバータ州で見つかった標本の胃の部分からは多種多様の魚やウミガメの一種ニコルセミス、頭足類の顎の化石が確認された。それまで白亜紀後期の地層から殻に丸い痕跡が残ったアンモナイトの化石が多数発見されており、モササウルス類に襲われた際に付けられた歯型と推測されていたが、寄生性の巻貝による可能性も捨てきれなかった。このプログナトドンの胃内容物の発見により、モササウルス類がウミガメの甲羅を噛み砕けるほど強靭な顎を持ち合わせていた事や、頭足類を捕食していたことが明らかになり、モササウルス類がアンモナイトを捕食していた可能性が高まった。
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プログナソドン…表記ゆれ