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タラソティタン

たらそてぃたん

白亜紀後期のアフリカに生息したモササウルス科で、2022年に命名された。タラッソティタンとも。

概要編集

モロッコ白亜紀後期の堆積層「ウレド・アヴドゥン盆地(Ouled Abdoun Basin)」から産出しているモササウルス科

2014年のレビューにおいて「プログナトドンの新種」と報告されたが、2022年に新種と認められ、「野蛮な海の巨人」を意味するタラソティタン・アトロクスと命名された。

プログナトドン等ともにプログナトドン族(Prognathodontini)を構成する。


広い頭部・大きな顎を持ち、頭蓋運動が少ない特徴を持ち、高度な肉食への適応を示す。

関連動物群のモササウルス類3属、首長竜類、カメ類、エンコドゥス科の化石に酸による損傷が見られ、タラソティタンによる捕食を示す可能性がある。


推定全長9~12mと、モササウルス科の中でも大型の部類に入る。1.5mにもなる広い頭部・大きな顎は、頭蓋運動が少ない特徴を持ち、高度な肉食への適応を示していた。

歯は円錐形で丈夫であり、現生のシャチとの類似が指摘されている。生態的地位もそれに近いものであったと推測され、記載論文においては現代ではタラソティタンの生態的地位をシャチとホホジロザメが担っているとしている。


記載論文の筆頭著者ニック・ロングリッチ氏は「素晴らしく恐ろしい生物であり、コモドドラゴンとホホジロザメとティラノサウルスとシャチを掛け合わせたような生き物」と評価している。


ちなみに新生代に現れたクジラであるリヴィアタン・メルビレイも同じような生態をもっていたと言われている。


関連タグ編集

モササウルス科 プログナトドン

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