概要
90センチと小型で、見た目もややずんぐりしたオオトカゲとあまりモササウルス科感はないが、これでも歴としたモササウルス科で、なんならモササウルス亜科に分類されている。
手足はあまり鰭化が進んでおらず、充分に陸上活動が可能。
体型からアイギアロサウルスよりは海棲傾向が強いと思われ、ウミイグアナのように餌を獲る時に海に潜るか、ワニのように海から岸近くの小型生物を食べた可能性がある。
極めて状態の良い化石が見つかっているわけではないので、尾に鰭状突起があったかどうかまでは分からないが、復元する際は突起はつけないことが多い。原始的な特徴をもったダラサウルスだがモササウルス亜科に属するとされることは、モササウルス科内の海洋への適応(手足の鰭化、尾鰭の発達など)は各亜科の共通した祖先系統が1回だけ獲得したもの(共有派生形質)ではなく、各亜科のレベルでそれぞれ並行して起きた可能性がある事を示唆する。