モクレン目
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もくれんもく
被子植物のモクレン類に属する目の一つ。古くから原始的な被子植物とされたが、属する科は分類体系によって大きく異同がある。
被子植物モクレン類の代表的な目で、被子植物の中で基部被子植物(スイレン目、シキミ目など)に次いで早く分岐したとされる。形態上の分類では双子葉類に入るが、単子葉類が進化する前に被子植物のメイングループと分岐したので、系統的な双子葉類(真正双子葉類)には属していない。
全て木本であり、精油やアルカロイドを含み人間に利用されるものが多い。花は雄しべと雌しべが多数あり、らせん状に付くのが最大の特徴。甲虫によって受粉される虫媒花が多く、花が大きく華麗なものが多いが、ニクズク(ナツメグ)など花が小さいものもある。
花の形態に基づく古い分類体系では、花が「原始的」な特徴(雌しべが1本にまとまらず多数本あることなど)を示すことから、コショウ目やキンポウゲ科、ヤマモガシ科などとともに「多心皮類」としてまとめられていた。
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