概要
ヒダテラ科、ハゴロモモ科、スイレン科の3科が属する。現存する種の全てが水生植物。
被子植物を双子葉類と単子葉類に2分した時には双子葉類に属するが、スイレン目は単子葉類が分かれる前に分岐した系統であるため(基部双子葉植物)、本記事は親記事を被子植物にしている。
被子植物の中でもアンボレラ目に次いで2番目に分岐した、原始的な要素を色濃く残すグループである。具体的にはこの2つの目は被子植物でありながら維管束に導管要素を形成せず、仮導管のみを持つという特徴がある(ただし、より進化した被子植物にも、センリョウやヤマグルマのように仮導管だけからなる木部を持つ種がある)。
なおこの目のうちヒダテラ科の植物は、細長く立ち上がった葉を持ち、表面的な特徴が単子葉植物に似ているため、古くはイネ目に入れられたりすることがあった。