概要
双子葉植物キンポウゲ目に属する科。ウマノアシガタ科(ウマノアシガタはキンポウゲの別名)とも。
草本またはつる性で、フクジュソウ(学名アドニス)、 センニンソウ(学名クレマチス)、イチリンソウ(学名アネモネ)などの草花が多く知られる。古い分類ではボタンやシャクヤクなどのボタン属を含んだが、系統的にはかなり離れていることがわかっている(新しい分類体系ではユキノシタ目に属するボタン科としている)。
キンポウゲ科を含むキンポウゲ目植物は被子植物の中でも古典的な花の形態を持っており、雌しべが1本にまとまっていない「多心皮類」としてスイレン科やハス科、モクレン科、ケシ科などとともに"原始的"なグループとみなされてきた。
トリカブトをはじめ多くが有毒植物であるが、バイカモとニリンソウは毒抜きの上山菜として食べられることがある。
主なキンポウゲ科植物
日本に自生するもの
シラネアオイ属 - シラネアオイのみ
オウレン属 - オウレン、バイカオウレン、ミツバオウレンなど
オダマキ属 - ヤマオダマキ、ミヤマオダマキ
ヒメウズ属 - ヒメウズ
シロカネソウ属 - ツルシロカネソウなど
チチブシロカネソウ属 - チチブシロカネソウなど
カラマツソウ属 - カラマツソウ、ハルカラマツなど
フクジュソウ属 - フクジュソウなど
トリカブト属 - ハナトリカブト、ヤマトリカブトなど
ルイヨウショウマ属 - ルイヨウショウマなど
リュウキンカ属 - リュウキンカなど
キタダケソウ属 - キタダケソウなど
イチリンソウ属(アネモネ) - ニリンソウ、イチリンソウ、アズマイチゲ、シュウメイギク(外来種)など
センニンソウ属 - カザグルマなど
オキナグサ属 - オキナグサ、ツクモグサ
レンゲショウマ属- レンゲショウマなど
ミスミソウ属 - ミスミソウなど
日本に産しないもの
オオヒエンソウ属 - デルフィニウムと総称される
クリスマスローズ属 - ヘレボラス、レンテンローズと総称される。カンシャクヤク(寒芍薬)とも。