概要
ボタン科ボタン属の多年生宿根草。高さ約60cm。
同属の牡丹に似た大型の花を枝先に咲かせる。花の色・形ともに品種による変化が大きい。
日本には薬用植物として平安時代に渡来したとされる。
室町時代後期には、花材として愛でられ、江戸時代には茶花として鑑賞されていた。古くから品種改良も行われていたようである。
牡丹は「花王」と呼ばれるのに対し、こちらは花の宰相「花相」と呼ばれる。
他の別名は「枸杞(ぬみぐすり)」「夷草(えびすぐさ)」「貌佳草(かおよぐさ)」など。
英語では牡丹とともに「Peony」と呼ばれるが、牡丹との区別の際に「Herbaceous peony」「Chinese peony」と呼ばれる。
花言葉は「生まれながらの素質」「慎ましやか」「恥じらい」「はにかみ」「内気」「優しい心」「嬌艶」「威厳」など。
根は漢方薬として用いられ、鎮痛作用があり、特に婦人病全般に処方される。