概要
ニリンソウ(二輪草)とは、キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の多年草。日本各地に自生する多年草で、春に径2cm程の白い花を咲かせる。花は1つの茎に2輪咲くことが多い。
若干の毒を含むが、葉をゆでて水に晒して毒抜きすることで山菜として食される。しかし、キンポウゲ科には猛毒を持つ草が多く、花のついていない状態では他のキンポウゲ科植物と間違えやすい。特にトリカブトの葉と似ているためニリンソウ食用の習慣のある東北・北海道では中毒事故が多発しており注意を要する。漫画『ゴールデンカムイ』には肉の旨味を引き立たせる山菜として紹介されたが、ニリンソウも少ないとはいえ毒を含んでいることもあり多食はされない。根は「地烏」として漢方薬に使われる。
同属の植物にイチリンソウ、サンリンソウ、シュウメイギク、アネモネ(アネモネ・コロナリア)がある。