サウロルニトイデス
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さうろるにといです
サウロルニトイデスは白亜紀後期のモンゴルに生息した小型獣脚類である。
サウロルニトイデスは、アメリカ自然史博物館の中央アジア探検隊によってモンゴルで発見された。化石は1924年に古生物学者のヘンリー・F・オズボーンによって記載された。サウロルニトイデスとは、「鳥型の爬虫類」という意味である。
サウロルニトイデスは全長2メートル・体重30キロ程度の軽量な獣脚類であり、同時期の北米大陸に生息したトロオドンに近縁であった。吻はほっそりとしていて、目が大きかった。この目は立体視覚や奥行き知覚を備えていただろう。また、暗闇の中でもよくモノを見ることができたであろう(研究者の中には、サウロルニトイデスが夜行性だったのではないかと主張する者もいる)。
歯も同じ体格のヴェロキラプトルよりずっと多く、中足骨も他のトロオドン類と同様に、足にかかるストレスが小さくなるような仕組みとなっていた。
またサウロルニトイデスは知られている限りで、最も脳の大きい恐竜である。その脳は同じぐらいの体重のワニの脳より6倍も大きかった。
カール・セーガンが著書「エデンの恐竜」(1977年発行)で、本種をとりあげ、「恐竜の絶滅がなかったらこいつが人間になってたかも」という恐竜人間の可能性を示唆している。
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