概要
ドロミケイオミムスは1926年にストルティオミムスの一種として記載されたが、その後の研究で新種と分かり1972年に「エミューを模倣する者」を意味するドロミケイオミムスと命名された。
が、近年の研究によってオルニトミムスのシノニムだと判明。ドロミケイオミムスの属名は現在使われていない。
近縁種のオルニトミムスやストルティオミムスによく似ていたが、ドロミケイオミムスの方が眼が大きく腕が細長かった。脳も比較的大きかったようだが、知能が高かったかどうかは不明である。近縁種と同様に足が速く、時速73キロで走れたとする説もある。昔の恐竜図鑑では足の速さナンバーワンとする記述も見られた。
成体1頭と幼体2頭の化石がまとまって発見されたことから、何らかの形の家族構造が存在していた可能性が高い。また骨盤が幅広いことから、マムシや一部の鮫のように体内で卵を孵化させて幼体を出産する「卵胎生」だったとする説もある。
また、サイズの面からもふもふしていた可能性(いわゆる羽毛恐竜)も指摘されている。
1978年、アメリカの心理学者ハリー・ジェリソンは、恐竜人間になる可能性の高い種としてこれをとり上げている。ていうか全米心理学会の比較心理学・生理心理学関係での講演でそういうのですか。いかしてますな。