データ
ジュラ紀後期の新疆ウイグル自治区に棲息した小型獣脚類で、全長は2メートル弱。
この恐竜はケラトサウルス類に分類されているにもかかわらず、歯のない口や胃石の存在から植物食だったことが判明している。2016年の研究の結果、幼体の頃は42本の歯があり、この年頃は肉食だったが、成長するにつれて歯がなくなり植物食に変化していったことが判明した。
また前足の指も、通常のケラトサウルス類は4本指であるのだが、リムサウルスは3本指(しかも親指が退化し、人差し指、中指、薬指の3本)となっていた。
学名リムサウルス・イネクストリカビリスとは「脱出不可能な泥の爬虫類」を意味するが、これは火山灰と泥の塊となった岩石にまとまって発見されたことに由来する。この時期は火山活動が活発で、火山灰が地面に降り積もり、そこに雨水や泥がたまったところをマメンチサウルスのような大型竜脚類が踏み歩いて、この足跡が天然の落とし穴になったらしい。そこにリムサウルスがはまってしまい、抜け出せなくなって溺死してしまったようだ。しかも同じ岩石から肉食のグアンロンを見つかっており、抜け出せなくなったリムサウルスを捕食しようとしてグアンロンも抜け出せなくなったのではないかと考えられている。