概要
白亜紀後期のオーストラリア・ハンガリー・フランス・ルーマニアに棲息したノドサウルス科の鎧竜。属名は外見に似合わず「ダチョウトカゲ」を意味するが、頭骨の内部のつくりが鳥類に似ていたことに由来する。
鎧竜としては全長1.5~2mほどと非常に小型で、ノドサウルス科としては最小の種である。これはマジャーロサウルスやテルマトサウルス、ラブドドンなどのように当時の環境に合わせて小型化した「島嶼性矮小化」の影響とみられている。
2022年の研究では、頭骨内部の構造から本種は聴覚が発達しておらず、平衡感覚にも乏しかったことが判明している。鎧竜がどっしりとした体形に進化したのもこれが影響していたとみられ、仲間とコミュニケーションが取りにくいので単独行動をしていた可能性が浮上している。