概要だボケ
今日ビッチの意味は様々に拡散しているが、欧米で一般的になりつつある性根の腐ったクソアマという意味ではなく、日本で一般的な性に奔放な女性という意味合いを指している事が普通である。
いずれにせよ、罵倒用のスラングから更に派生した二重の造語であるため、「あなたは本当にビッチで素晴らしいですね!」などと言ったところでまず通じず、下手をすれば殺されてもおかしくないので注意が必要である。少なくとも社会的には確実に死ぬ事となるだろう。
とは言え概念自体は類似の「NTR」などと並んで人間文化のかなり初期の段階から確認できる萌え属性の一つであり、神話クラスの伝承にも事例が見られる。
NTRとの差異は、単なる不貞行為に留まらずその量や内容にも関心が向かう点である。何を「不貞」とするかは文化によっても異なるが、一般により多くよりディープな経験を積んでいる程「良い女」と見られがちである。
経験豊富であればそれだけ多くの楽しみを知っているという点はもちろん、伝統的に女性は多くの社会で父親や夫、あるいは社会そのものの「所有物」であったため、欲望の赴くままに性行為に耽る事ができるという点自体が非凡な魅力だったのである。
そのため対象となる人物は、一人でも生き抜ける術を持った全体的にハイスペックな女性である事が多く、房中術一本でのし上がったというケースはむしろ稀である。まして本人の意思に反して「経験を積まされた」ような事案には明確な嫌悪感を示す者も多い。それはリョナや不憫萌えの範疇である。
恋愛観はプレイボーイ好きの女性に近いと言える一方、中には晴れて結ばれた後も以前と変わらない性生活を続ける事を望む、女性にもそう見られない性癖を持った者もいる。そのあたりの感覚の方向性は性癖に目覚めたきっかけにも左右されてくるようだ。
キリスト教を始めとした禁欲主義思想が広まると、次第にビッチ共々日陰の存在となっていったものの、酒場の女に入れ込んだり娼婦を身請けしたりといった逸話は古今東西数多く残されているため、あの手この手でしぶとく生き残ってきたようである。物語に登場する場合、男性側も「海千山千の剛の者」として描かれる事も多い。
その性質上、処女厨と呼ばれる重度の信者とは現代に至っても犬猿の仲であり続けているが、マイノリティであるという自覚からかあちらと異なり積極的に処女を非難する者はあまり見られない。変態という名の紳士を地で行くと言っていいだろう。
もっとも、いくつかの性行為は合意があっても法律上犯罪と見做される上、適当な事を言ってセックスフレンドをキープしておきたいだけのヤリチンや、女性をその気にさせて売春の元締めになりたいだけの詐欺師といった紛らわしい偽者が紛れ込みやすい業界でもあるため、処女厨でなくとも眉をひそめる者は少なくない。できればこのまま目立たずにいる方が無難であろう。
崇拝対象の例だコラ
- サキュバス及びそれをモチーフとしたキャラ(例:このお方)
- リリス(旧約聖書)
- アフロディーテ(ギリシャ神話)
- 妲己(封神演義他中国伝承)
- クレオパトラ(プトレマイオス朝エジプト女王)
- アン・ボニー(カリブ海海賊)
- マルグリット・ゴーティエ(椿姫)
- スカーレット・オハラ(風と共に去りぬ)
- 峰不二子(ルパン三世)
- レヴィ(ブラックラグーン)
- フレイ・アルスター(機動戦士ガンダムSEED)
- イリーナ・イェラビッチ(暗殺教室)
- オリアナ=トムソン(とある魔術の禁書目録)
- キュルケ(ゼロの使い魔)
- アナーキー・パンティ(パンティ&ストッキング)
- ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ(Fate/zero)
- 相卜命(斉木楠雄のΨ難)
- 折原マヤ(BLOODY_MONDAY)
- 切嶋カレン(サタノファニ)
良くも悪くも自身の欲望を貫き通す生き様をしているため、創作物であっても作中・読み手共に「好かれる時はとことん好かれるが嫌われる時はとことん嫌われる」という評価になっている事が多い。実際に単なるお色気担当に留まらず、トリックスターとしての役割を兼ねている事もある。
一方、何らかの原因で特定の人物に惚れると、そのまま一途になる例も見られる(殊にイリーナ、キュルケなど)。こうした場合ヤンキー的価値観と比較的親和性が高くなる。
例外だンノヤロー
注:画像はとあるTwitter上のネタのパロディであり、公式設定ではありません。
一般に「清楚ビッチ」は萌えの対象に含まれない。ビッチ萌えを構成する要素の片割れである奔放さが死んでおり、単なるクソアマとして映るからであろう。
また、厳密にはビッチではないものの、それ故に「処女ビッチ」もギャップが逆効果となるため反感を持たれやすい。先述の処女厨が好感を持ちやすい要素なので、ある意味清楚ビッチ以上の火種となる。