概要
高校生にして天才ハッカーの高木藤丸がある日、公的に存在を伏せられ警視庁も手出しできず、テロやクーデター防止の諜報活動を行う公安調査庁第三課、通称THIRD-i(サードアイ)に所属する父親の高木竜之介が拳銃による殺人事件の容疑者として全国に指名手配され、その真相を解き明かす内にクリスマスの虐殺事件を知り、そしてこれから起こる巨大テロ計画BLOODY MONDAYを阻止する為にテロ組織と戦っていくストーリー。
作中はシーズン1、シーズン2『絶望の匣』、シーズン3『ラストシーズン』の三部作となっている。
作中では殺人ウィルスによる生物兵器、化学兵器。中性子爆弾による核兵器とNBC兵器が勢揃いとなっており、非常にグロ描写が多く、また過度な露出やポロリ描写と言った性描写(同時期に連載のこれやコレに比べたら遥かに少なくこんな台詞は出ない)が多く漫画アプリなどでは規制が掛かっている事が多い。
そのキツ過ぎる描写や作中に登場する国家転覆を狙ったカルト宗教団体を表現をするのは厳しいのかアニメ化はされていないが、2008年に三浦春馬主演で実写化されドラマが放送された。脇役まで豪華過ぎなキャスト、flumpoolの主題歌がハマった事もあり視聴率も安定。続編も決定しシーズン2まで撮影された。
後にアンケートで三浦春馬が最強にカッコ良かった作品で1位に選ばれるなどもあって、成功した実写化作品として認知されている。
登場人物
主要人物
- 高木藤丸(たかぎふじまる)
本作の主人公。
※詳細はリンク先を参照のこと
- 九条音弥(くじょうおとや)
もう一人の主人公。作中の役職は弥代学院高等部3年、新聞部部長(シーズン1)→東京大学法学部(シーズン2〜最終回)。
藤丸の幼なじみで親友。ファルコンの仲間にしてバックアップ。
法務大臣(シーズン2から総理大臣)九条正宗の孫であり家柄良し頭脳明晰容姿端麗、更に全国大会連覇をする弓の名手と肉体的にも優秀。
非常に冷静であり、血気盛んで周りが見えなくなる事もある藤丸をなだめる事も多いが、異父弟を前にすると周りが見えなくなる。
少々人間不信気味で祖父に対しても「尊敬はするが好きにはなれない」と語るほど心を開かないが藤丸の妹、遥には心を開いておりシーズン3では本気のアプローチをかける。
藤丸の初のハッキングに立ち会ったり、正体を知らなかった頃のマヤに盛り上がる男子の脇で何が考えて居たりと案外スケベ。
最終回で遥と結婚。藤丸の義弟になり検事を目指す。
- 折原マヤ(おりはらまや)
本作のヒロイン。
※詳細はリンク先を参照のこと
- 高木竜之介(たかぎりゅうのすけ)
藤丸と遥の父。THIRD-i副長。
正義感が強い立派な人物なのだが、シーズン1では殺害容疑で指名手配、シーズン2ではテロ組織『魔弾の射手』メンバーとして国際手配と基本指名手配犯。
シーズン1ではクリスマスの虐殺を知り、『BLOODY MONDAY』を知ってしまった事でマヤを始めとした組織に狙われる。最終的に殺害は濡れ衣と証明されるが、公表はされずシーズン2では指名手配犯のまま魔弾の射手に潜入。その時のコードネームは『ビースト』。
しかしスパイである事が終盤にバレてしまい、遅効性の致死毒を投与され銃で撃たれて瀕死に。なんとか解毒は成功したが、銃で撃たれた事が原因の出血多量で殉職。
肝臓は娘に移植され遂に三人で家に帰る事となった。
- 水沢響(みずさわひびき)
もう一人のヒロイン。Season2から登場。
※詳細はリンク先を参照のこと
THIRD-i
正式名称は公安調査庁第三課。警視庁も手出しできない謎の多い機関。
仕事内容は治安維持のための諜報活動、テロ行為及び、国家クーデターの防止。
- 苑麻(そのま)
THIRD-i局長。普段は丸い体型とニコニコした温厚な人物にも見えるが、本来はファルコンの監視も兼ねてTHIRD-iの協力を求めているやや黒い人物。
- 沖田耕一(おきたこういち)
役職は課長。ロシアから帰国し竜之介にクリスマスの虐殺の情報を渡した。
データを託した後に竜之介の目の前で何者かに射殺され、竜之介が指名手配される事となった。
ある意味全ての元凶。
- 霧島悟郎(きりしまごろう)
役職は主任。後に課長に昇格。
ファルコンをTHIRD-iに積極参加させており、本人も潜入や突入に参加する肉体派。
全ての事件が終わった後は部長に昇格。日本の中枢のスパイを洗い出したが、静観する事を決めた。
- 加納生馬(かのういくま)
竜之介の部下。元は自衛隊でロシアにも渡った事があるTHIRD-i屈指の銃の腕を持つ戦闘員。
腕っぷし担当であり、藤丸や音弥を何度も救った好漢。
ロシアに居た経験から魔弾の射手のニコライや、ロシア保安庁のサーシャと面識がある。サーシャに関しては作中でも周囲から「元カノ」呼ばわりされ肉体関係も示唆されている。
- 南海かおる(みなみかおる)
職員。宝生の後釜として高木家の護衛を担当する。加納に並ぶ肉体派。
シーズン2序盤に自衛隊に移動したが魔弾の射手登場でTHIRD-iに復帰する。
ラストシーズンでは後輩の楠木からプロポーズされているような描写がある。
- 矢島雄吾(やじまゆうご)
職員。BLOODY-Xで命を落とした婚約者が居た。
シーズン2ではTHIRD-iを退職し喫茶店のマスターに転職した。と言うのは仮の姿でファルコンのパートナーとして活動する。しかし藤丸を逃す為に魔弾の射手に誘拐。拷問の後に片足を切られBLOODY-Xを感染させられ爆弾として解放されるが、ラストシーズンでも元気に職場復帰している。
元々毛量が凄かったがシーズン2からはアフロになった。
- 宝生小百合(ほうしょうさゆり)
職員。元自衛隊の特殊部隊であり初登場もダンボールに入り荷物として高木家に入り込んだ。
高木家の護衛を担当し、主に遥を護衛して居たが、実はテロ組織のスパイ。
追い詰められ最後に「私にはもう帰る場所なんてない」と涙ながらに拳銃自殺。THIRD-i内の身近な人物がスパイだったと言う衝撃はTHIRD-iに大きな影響を与え、どのシーズンでも回想される。
カルト宗教団体・神島教団
正式名称は不明。教祖、神島紫門によるカルト宗教団体にしてシーズン1のテロ組織。
- 神島紫門(かみしましもん)
教祖。当初は国家転覆テロによる死刑囚として刑務所に厳重に収監されていたが、『K』の作戦を受けた『J』と信者率いる実行部隊により脱獄。しかし体内に微量の放射線物質を仕組まれ逃げられないと判断した『K』の指示を受けたマヤの手によって射殺され、牢を出たが刑務所地下で死亡。
『K』や『J』は複数の優秀な女性と神島の間に出来た子供であり、本来は11人存在しているのだが、殆どが死亡や収監されており、作中には2人しか登場しない。
カリスマ性は威厳は凄まじく『K』の思惑を見抜いていたり死を前にしても動じないどころか脅迫を行うなど、非信者のマヤもビビるほどの狂気を持つ。
『J』に対しては与えず欲する姿を見て思う所があったのか、最後を察して声を掛けたが結局何も言葉をかける事ができなかったりと、険悪な仲。
教団幹部。本名は神崎潤(かみさきじゅん)。
多数の信者を束ね実戦部隊を率いる幹部にして教祖の実子星のひとり。
本来はシーズン1の2年前に列車事故で死亡、関連書類も不審火で消失されており、戸籍上は死んだ人間となっていた。
仲間であってもミスには厳しくマヤに嫌味に当たる、信者を捨て駒にしてでも教祖を救おうとする(フリだったが)などテロリストらしく過激で危険な人物。しかし教団として活動しては居るが、与えるのでは無く求める側と父からも見抜かれ、本人も教団を全否定している。その為父や『K』とは険悪。
教団の部下であったミハエル、カイン、アベル、ヤコブには思う所があるのか、ミハエルとはシーズン3まで終始行動を共にしており、カイン、アベル、ヤコブも教団崩壊後に呼び出し行動を共にするなど妙な絆がある。
シーズン3ではファルコンと利害の一致から物語綴を倒す為共闘。最後は母と物語綴とのつまらない因縁を終え、家族を捨てず何処かへ去っていった。
- K
教団幹部。顔も体型も見えない如何にもな教祖感溢れるローブを纏い、教祖に変わり教団を統治していた人物。正体は若い女性。教団の思想にどっぷり浸かった超危険私物にしてシーズン1の事実上のラスボス。
人の心を持たない悪魔であり、結果的に親しくしていた友人をあっさり殺し、実の父である教祖すら手に掛け、他人を「安いブタ」「愚か者」と見下しているが、最終的に指導者の器に無いと見限られ仲間に撃たれ最後まで盲信者として誰の言葉にも耳を傾けず狂気をブチ撒けて死亡した。
- ミハエル
教団のハッカー。『J』と共に行動しているモジャモジャ髪にメガネのステレオタイプのインドア人間。
ハッカーとしてはファルコンやピーターパンに劣るがかなりの実力者で『J』からはカイン、アベル、ヤコブには言わない胸の内を話されるなど非常に信頼されている。
如何にもなインドア人間ながら大食いらしく、自分が食べようとした食料をアベルに食べられて怒ったり、全て終わったら食べ放題に行きたいと口にした『J』に「君は人の事を言えない」とツッコまれるなど大食いの模様。
ラストシーズンではファルコンと共にタワーのハッキングに協力した。
- カイン
長髪なイケメン女性。妹のアベルを非常に大事に思っている。
基本的にアベルと共に行動し、喋らない彼女に代わって報告を担当している。読唇も得意とするスパイ。
ラストシーズンではタワー内でアベルと共に工作活動を行なっていた。
- アベル
カインの妹。無表情で儚げな風貌の少女。
狂気的な表情でナイフを使い人を仕留める冷酷なヒットマン。
基本的に何か食べておりミハエルからは腹ペコアベルと呼ばれている。
『J』も彼女に配慮して彼女が不安になりそうな会話をする時は席を外させている。
- ヤコブ
長身にボサボサの髪と無精髭の渋い顔立ちの男。
熱心な信者であり教祖に対しては非常に丁寧で回想シーンからも長期間信者であった事が窺える。
教団崩壊後も「あの方の替わりは存在しません」と断言しながらも、教祖を失い教団に裏切られた喪失感と矛盾の答えを出す為に『J』と行動を共にする。
ラストシーズンでは最後まで不測の事態に備えてタワーに待機。いざドンパチが始まるとTHIRD-iと協力して人質の解放に尽力。旦那を殺されたと思い死のうとする夫人に対し誰も死んで無い事を伝え「家族もお前を待っている」と勇気づけた。
- 立川マリア
英の義母のフィリピン人。『K』の指示で動き英をBLOODY-Xに感染させた。
その後は英の父を殺害して消息不明。
- マウーロ
マリアの弟。英の父親が経営する水道会社の配管工として働いている。
日本語は下手なフリをしていたが、英に正体を明かす際には流暢に喋っていた。
英には情が出てしまったのか、「仮にも家族だったから最後の挨拶くらい許せ」と最後に英を絶望させるが、本人も険しい表情をしていた。
英を始末した後、ジャックに誤認され死亡。
- ジャック=デイモン
国際手配されているヒットマン。信者では無く、ただ人殺しがしたいから教団に加担している。
殺人衝動を抑えるために謎の薬を大量服用しており、薬が切れると自傷行為に走る。
基本的にはスナイパーだが、銃器の扱いは誰も達者。妙にしぶとく蜂の巣にされながらも立ち上がり最後まで藤丸を殺そうとするが、竜之介に撃たれ遂に死亡。
- ホーネット
『K』が直々に雇ったハッカー。ファルコンより自分が上と力を誇示したいだけであり、『K』の事は妄執者と内心馬鹿にしてる(『K』も汚いブタ呼ばわりだが)
結局ファルコンに悪事と個人情報をバラまかれ逮捕。悪びれる様子もなく、特に大義もないクズとして退場した。
弥代学院
シーズン1の舞台。中高一貫であり藤丸と音弥は高等部の新聞部に所属している。
- 朝田あおい(あさだあおい)
高等部2年生。竜之介の空手の1番弟子で全国大会チャンピオンの実力者。スカートめくりや堂々とパンツを調べるなどのセクハラを働く藤丸に容赦なく反撃し「父さんはそんなつもりで空手を教えてない」と言い返される。
シーズン1終盤にマヤに足を撃たれ負傷。シーズン2も入院やリハビリしていたのか出番無しで久々の登場がラストシーズン最終回となってしまった。
- 立川英(たちかわひで)
高等部2年生。藤丸と共にマヤに興奮していたダメ男子生徒仲間。
父が水道工事会社の社長であり、実の母は不明。父の再婚相手のマリアとは上手く行って居ないが、義弟のラウルや叔父のマウーロとは仲良くやっている。
マリアの手によってBLOODY Xを発症。最後にマウーロがテロリストだと明かされ、父も殺される事を知り絶望の中ラウールに撃たれ死亡。
- 安斎真子(あんざいまこ)
高等部1年生。あだ名はアンコ。
ファンサイトを立ち上げる程のファルコンのファンで噂レベルではあるがBLOODY Xを知っているなどあくどい話題には詳しい。
温厚で人懐っこい性格をしているが?...
- 日景
生物教師。髪が薄くあだ名はピカゲ。
指導と称しては女子生徒に性的暴行を加える作中屈指のクズであり、作中でファルコン最初のターゲットとなり被害生徒の写真は全削除、本人の恥ずかしい写真だけネットにばら撒かれ学園を去った。
まさかのシーズン2でも落ちぶれた姿で再登場。相変わらずクズであり、過去に暴行したスノーホワイトを再び暴行しようとするが、魔弾の射手に手痛いおしおきされ拘束される。
魔弾の射手壊滅後にどうなったは不明。
- 魔弾の射手
絶望の匣編のテロリスト組織。コードネームで呼び合い、そのコードネームは童謡や御伽噺のキャラクターから取っている。
- 火野アレクセイ(ひのあれくせい)
魔弾の射手の総帥。神島紫門の教団よりも危険と言われる元宇宙飛行士にしてテロリスト。
シーズン1の8年前に巨大爆弾『第三の皇帝』のテロ首謀者として収監されていたが、ハイジャック犯との交換条件として釈放された。
元宇宙飛行士の経験から「死など恐れていては夢は語れない」と確固たる意思を持ち、第三の皇帝による自爆テロを決行しようとするも、ファルコンの手により阻止、重傷を負いスノーホワイトと逃走するが、ピーターパンの裏切りに合いスノーホワイトを逃す為に自ら飛び出して彼女の盾となり死亡した。
コードネームはキング・アーサー
- スノーホワイト
魔弾の射手唯一の女性メンバー。本名は江間雪(えまゆき)。推定20代半ば。
日景による陰湿な性的暴行の被害者であり、それが元で自殺を試みた所を火野に出会い魔弾の射手に加入した経歴があり、火野の手によって日景の記憶は封じられている。その一件から火野の事を愛している。
最終的に片目を失い重傷の中火野と逃走をしていたが、ピーターパンの裏切りにより火野は死亡。敵討ちの為に同じくピーターパンを狙うマヤと共闘。ピーターパンを射殺する。
最終的に魔弾の射手唯一の生き残りとなったが、ラストシーズンには登場しない。
名前のモチーフは白雪姫。
- ピーターパン
魔弾の射手のハッカー。藤丸と同じ魔法使い級の格付けであり、お互いの面識は無いものの藤丸のハッカーとしての師とも言える存在。
非常にズル賢い性格であり、マヤに依頼を遂行させながら金を騙しとりタダ働きさせる、自分が逃げる為に火野に偽の情報を流し時間稼ぎのコマにする、人質の作業員を殺し服を入れ替え「テロリストは自殺した」と偽り自分は被害者としてその場から逃走する。などの悪行を重ねまくった結果、大損食らったマヤと愛する人を奪われた江間に追い詰められ射殺された。マヤ曰く「使い捨てのザコ」
名前のモチーフはそのままピーターパン
- ヘンゼル
魔弾の射手のメンバー。元々はフランス外国人部隊最年少曹長に上り詰めたエリート軍人。
魔弾の射手よりかはピーターパンの仲間であり、彼だけに情報を流したり、躊躇なく火野を捨て駒にする事に賛同していた。
最終的に逃走中に響と交戦し、返り討ちに遭い死亡。
名前のモチーフはヘンゼルとグレーテル
- グレーテル
魔弾の射手のメンバー。THIRD-iに潜入するスパイ。藤丸と日本の流していた。
彼の正体から新たなテロリストの存在とそのテロリストは日本国内で大きな権力を持つ人間ではないか?と疑念を抱かせ、結果として物語綴に繋がる事になる。
- ニコライ・グラズノフ
ピーターパンに雇われた6000万ドルの傭兵団ドリームチームの指揮官。
THIRD-iの加納とも面識があり、その実力は認められていたが、最終的に拘束された。
テレビドラマ
2008年10月11日から、TBS系列で毎週土曜日19:56 - 20:54(JST)に放送された。「Season2」が2010年1月23日から放送された。主題歌はflumpool。
出演者
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