概要
『ドクターホワイト』は、樹林伸による小説。
2015年11月2日にKADOKAWAから刊行され、のちに『ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ』(ドクター・ホワイト せんりがんのカルテ)と改題されて、2019年8月23日に文庫化された。さらに続編となる『ドクター・ホワイト 神の診断』(ドクター・ホワイト かみのしんだん)が2019年11月21日に、『ドクター・ホワイト 心の臨床』(ドクター・ホワイト こころのりんしょう)が2021年12月21日発売に文庫判として刊行された。2021年12月にCOMIC BRIDGEにて安東鵙作画によりコミカライズ化、2022年1月期にフジテレビ系列の月10枠でテレビドラマ化され、主演を浜辺美波が務めた。
登場人物
早朝の井之頭公園で将貴に発見される。極めて鋭敏な臭覚をもち、ベテラン医師も顔負けの医学知識、的確な診断能力をもっている反面、感情表現は希薄であり、社会的経験もほとんどないように見える。自分の素性は明かさず、白夜と名乗る。将貴の家に引き取られ、次第に将貴に心を開いてゆき、人間らしい感情も取り戻していく。
- 狩岡将貴(演:柄本佑)
東都新聞社に勤務する編集者。両親は亡くなっており、吉祥寺の古い実家で妹の晴汝と二人暮らしをしている。白夜の後見人となり、親戚の雪村白夜として引き取る。雪村は母親の旧姓。勇気のメモから白夜の秘密に迫っていく。
- 狩岡晴汝(演:岡崎紗絵)
将貴の妹。看護大学生。手術困難な部位に脳動脈瘤があり、休学中。ドラマ版では、(地毛を染めているのかカツラなのかは不明だが)常に金髪だった。
- 高森麻里亜(演:瀧本美織)
高森総合病院の内科医師。将貴とは中学時代からの知り合い。男運が最悪。
- 高森勇気(演:毎熊克哉)
高森総合病院に勤務していた天才的な外科医で麻里亜の兄。4年前に失踪する。
- 高森巌(演:石坂浩二)
高森総合病院院長で、麻里亜と勇気の父親。スキルス胃がんを患っている。
- 西島耕助(演:片桐仁)
高森総合病院の精神科医。恐妻家であり、妻に頭が上がらない。第3話で総合診断協議チーム(CDT)の医師となり、精神科と兼任することとなった。一応医師ではあるが、白衣は滅多に着ない。
- 仙道直樹(演:高橋努)
高森総合病院の脳神経外科医。第4話からは、第3話で診断会議に協力した総合診断協議チーム(CDT)の医師となり、脳神経外科と兼任することとなった。
- 佐久間新平(演:高橋文哉)
高森総合病院の総合診断協議チーム(CDT)・研修医。総合診断協議チーム(CDT)の研修医になる前は、皮膚科の研修医として患者の診察を担当していた。第4話では外科の研修を受ける。
- 夏樹拓実(演:勝地涼)
高森総合病院の皮膚科医。外科や内科の専門知識もあり、外科手術の経験もある。第3話で総合診断協議チーム(CDT)の医師となり、皮膚科と兼任することとなった。下戸であるため酒が全く飲めず、そのため合コンの際にも酒は一切飲まずジンジャーエールを飲んでいた。
- 奥村淳平(演:宮田俊哉(Kis-My-Ft2))
捜査二課・刑事。将貴と麻里亜は中学のころからの友人。
将貴の妹である晴汝に想いを寄せている。
- 真壁仁(演:小手伸也)
高森総合病院の外科部長。とても腕の良いしっかりした医者であり、院長の座を狙っている程である。高森巌の死後、その後任として院長に就任する。
- 牧田真一(演:七瀬公)
高森総合病院の外科医。常に真壁と共におり、彼の腹心的存在。
余談
- ドラマ版では、なぜか特撮ドラマ出演経験のある俳優が多く、飛電或人/仮面ライダーゼロワン役の高橋文哉氏、仮面ライダーエグゼイド天ヶ崎恋/ラブリカバグスター役の小手伸也氏、霧崎/ウルトラマントレギア役の七瀬公氏、魔進戦隊キラメイジャー 大治小夜/キラメイピンク/仮面ライダーゴースト 深海カノン役の工藤美桜氏、仮面ライダーギーツ ツムリ役の青島心氏、『シン・仮面ライダー』の緑川ルリ子役の浜辺美波氏、一文字隼人/仮面ライダー第2号役の柄本佑氏、『仮面ライダーW』伊刈/コックローチ・ドーパント役の片桐氏といったように仮面ライダーシリーズやウルトラマンシリーズでの出演経験がある俳優が出演している。