概要
「プリントゴッコ」は理想科学工業が製造・販売していた製品のブランド名で、家庭で手軽に印刷が行える小型印刷機である。略称は「プリゴ」。
1977年(昭和52年)に発売され、年賀状や暑中見舞いなどに使える家庭用印刷機として高い人気を誇った。改良を進めながら幾種類かの製品が開発されたが、パソコンやプリンター等のデジタル機器の普及に押されて2008年(平成20年)に本体の製造が終了し、2012年(平成24年)には消耗品などの販売も終了した。
これにより理想科学工業は家庭向けの事業を終了、現在では業務用インクジェット事業と印刷機器事業としてのメーカーになっている。
いままだ持っているという人がいたら、かなりのお宝かもしれない。
印刷の仕組みとしてはシルクスクリーンに近い。
機械に原稿とフィルムシート(商品名としては「マスター」と呼ぶ)を入れて、フラッシュランプを光らせることでマスターに原稿の絵を焼き付ける。絵を焼き付けた部分は細かなメッシュとなる。ここにインクを載せ、上から押すことで、メッシュを通ったインクが下の紙や布に転写されるものである。
なお印刷後のはがきは床に置いて乾かす必要があった。
またインクが混ざってしまう場合に備え、両面テープが貼ってある修正用のスポンジも別売りされていた。
関連イラスト
↓こちらはプリントゴッコを使っている様子の絵