解説
柳原幼一郎作詞・作曲。
たまのデビューシングルとして1990年5月5日発売(「らんちう」作詞・作曲:知久寿焼との両A面)。
オリコン週間ランキング1位・年間ランキング4位、セールス約59万枚。同年のNHK紅白歌合戦出場曲・日本レコード大賞最優秀ロック新人賞受賞曲となった、同バンドの代表曲のひとつ。
TBS系で放送されていた深夜番組『平成名物TV』内の名物コーナーであった対バン企画『三宅裕司のいかすバンド天国』(イカ天)にて、たまは5週勝ち抜きを果たし3代目グランドイカ天キングに輝くのだが、「さよなら人類」は2週目に演奏され、審査員票7-0のスイープで挑戦者を下した曲である。
その後、メジャーデビューシングルとしてリリースされ、数多くの歌番組に出演すると、独特の曲調と意味深な歌詞、丸刈り頭にランニングシャツ姿で「着いたー!」と叫ぶパーカッション担当の石川浩司のインパクトなどで知名度を拡大。宝酒造の焼酎「純・アレフ」のCMソングにも採用され、セールス的にたま最大のヒット曲となった。
世紀末に発売された曲ということもあり、歌詞の内容・意味についてはネット上でさまざまな考察が繰り広げられているが、作詞の柳原はじめたまのメンバーから公式に意味づけについては明言されていない。
たまのメンバー4名は元々ソロミュージシャンとして活動しており、全員が作詞・作曲ができるため、「自分が作詞・作曲した曲は自分でメインボーカルを務める」「それぞれの持ち曲の権利は個々のメンバーに所属する」という取り決めを交わしていた。
このため、「さよなら人類」の演奏時は柳原がメインボーカルを務め、1995年に柳原がソロ活動への専念のためにたまを脱退した後は、たまのライブで本曲が演奏されることはなくなった。(2003年、たまの解散ライブでホフディランのワタナベイビーこと渡辺慎が飛び入り参加して演奏したのが例外。)
脱退後は、柳原のソロアルバムにてセルフカバーで収録されている。