ワガハイの概要じゃい!
CV:平野俊隆(第1期)→千葉繁(第2期以降、OVA)、小柳基(うごくまんがデジコロ)、錦織大輔(YouTubeアニメ)
孫の通っている小学校の校長(子供の頃は学級委員長)でじーさんのライバル。
一人称は「ワガハイ」で語尾に「じゃい」をつける。
こちらも年齢は不明。外見はじーさんよりは若々しいが、実際はじーさんと同じ高齢者(話によってはじーさん同様90歳を超えてたり、老人会に参加しているモブキャラの一人としてラーメンを食べてるシーンもある)。
削った鉛筆みたいな頭に額の巻き毛と二本のどじょう髭(上記の子供の頃の時点で既に生えていた)が特徴で、じーさんを髭の量がエラそうという外見的な理由で一方的にライバル視しており、しばしば対決や決闘を挑んだりしている。
しかし、じーさんとは一緒に遊んだり時には仲直りしているので関係は決して険悪ではない。所謂悪友的なポジション。
決して極悪人ではないのだが自分が世界で一番偉くないと気が済まず、自分より偉い人や気に入らない者を殺すこともある極めて傲慢で自己中心的な性格。
登場当初はじーさんと同等かそれ以上の理不尽さと戦闘力を持つキャラだったのだが、次第に大して悪事を働いていないのにも関わらず不憫な扱いを受けたり、最悪の場合死亡するやられ役・いじられキャラになることが多くなった。
全国ふくびき大会で84位の実力を持っていたり(孫曰く「すごいのかどうかわかんねー」)、かつては「すごろくリーダーバカまぬけウンコ」と尊敬されていたり(孫曰く「殆ど悪口」)と妙な武勇伝が多い。
普段は愚鈍な態度が目立ち、基本的にかなりのアホでセンスも変(じーさんの考えた子どもが大好きなものを題材にした下品な歌に感動するほど)だがじーさんを倒すために大型ロボを作るほどの技術力があったりする……が、コックピットのサイズを考えていなかったためにお尻がすっぽりハマり、最後は頭にハマるなどどこか抜けている。
また、一応教師であるためか学力は確かなようでじーさんと孫の前である外国人相手に見事な英会話を披露し、二人を驚かせた事がある(しかしその外国人の正体は、実は北海道在住の日本人の強盗で、校長を人質に取って拳銃を突きつけてじーさんと孫に身代金3000万円を要求し、その後駆け付けて来た警察に逮捕された)他、他者を上手いように騙す狡猾な一面も持つ(その後で必ずしっぺ返しがくるが)。
小学校では校門に立つなどして生徒を見守ったり、持ち物検査をしたりと校則に厳しい先生らしい行いをするが、
- 校則を破った生徒(主に孫)に対し、遅刻したら「軽いお仕置き」と称して合計100回殴る(その内30発はじーさんが協力した事もある)、廊下を走ったら尖った頭で校長ドリルアタックを喰らわす、自分への朝の挨拶に「ございます」が付かなかっただけでバズーカをぶっ放してはモーニングスターで袋叩きにするといった、体罰といった言葉が生温く感じるレベルの鉄拳制裁を行う。
- 持ち物検査を「自分へのお土産を持ってくる事」だと考え、漫画やお菓子などを持参しないと逆ギレし、意地でもお土産をぶんどろうとしたり校門を閉めて遅刻扱いする
- 毎日のように「ワガハイってエライよねぇ~♪」と酷い時には給食の時間に食い込むくらい延々と言い続ける朝礼を行う
- 校長室の自分を模した備品にやたら金をかける(壺1つに8億円かけたとの事)
- 生徒から集めた給食費を全て課金に使う
- そもそも学校に先生が一人もおらず授業は全部休み時間(『絶体絶命』のみ。)
- 『邪』では教職員を雇用しているが、直属の部下でもある教師3人に対し給料はたったの200円しか出していない
などなど、その所業は教師の風上にも置けず、品格も皆無に等しい。
尤も、学校のシーンがほとんどないため、教師としての勤務シーンがほぼ描かれない。上記の「授業を一切やっていない」という点に対しては孫は「学校生活のシーンが少なすぎて気がつかなかった」との事である。
空想法律読本では「教師が次々に辞めていった」と考察されていたが、上司がこんな校長だと当然とも言える(中には過労や校長の攻撃で死んだ人もいたんじゃなかろうか…)。
また、自身をかたどった銅像などを溺愛するナルシストな面があるが、銅像が出た時はほとんどの場合じーさんに破壊されたり、ぞんざいに扱われる。
戦闘力に関しては登場初期はしばしば孫やじーさんを死亡させ、特に初登場回でじーさんをはるかに超える強さの数値を持っていたり(アニメ版ではそれを解説する校長が完全にあの兄貴だった)、バズーカや桁違いの戦闘力を誇る車「校長号」などの凶器で襲いかかったり、自身の頭部を用いたドリル頭突きなど元々決して弱いわけではなかったのだが、話が進むにつれ弱体化し、近所に住む子供に僅か2秒で返り討ちに遭っている(当初は孫にも恐れられていたが次第に彼を含めた周囲の人物にもなめられるようになり、ある話ではついに孫にも負けた)。
この結果、パズドラZでは図鑑の解説とリーダースキルが「えいえんのやられやく」になってしまった。
『邪』以降では、コウテイ(漢字で書くと「校庭」)というブルドッグを飼っており溺愛しているが、全く懐かれていない。
また、学校以外でじーさん達の前に現れた際は変な効果音を出し「ヒマ」と表記されている。
最多死亡率
某少年ばりにほぼ毎回死亡しており、初めて死亡したのが第2巻の「最強さんじゃ!」で、このときはじーさんが最強さんを校長より偉い人といったため校長は最強さんをぶち殺そうとしたが、返り討ちに遭って食べられてしまった。
あとは調子に乗る、もしくは自主的に死亡フラグを立ててで死亡する事もしばしばあった。たとえ死亡しなくてもボロ負けや酷い目にあってばかりだが、その分復活も早い。
あまりにも死にすぎているため、じーさんらに死んだことにされたり開始早々殺されたりしても「いつものコトか」と片付けられたり、忘れられたりすることが多い。
『邪』でも、第2巻で油断したじーさんからサイフを奪いじーさんに対して「油断するほうが悪いんじゃーい!」と嘲笑ったが自身もよそ見していたがために交通事故に遭い(しかも1回だけでなく何回も轢かれた)、じーさん達にも見殺しにされるという自業自得とも言える結末を迎えた。
『なんと!』では、初登場回で自己紹介中にバズーカで沈黙させられる出オチをかまし、最終的にじーさんに騙されて封印された(が、封印生活はまんざらでもない模様)。過去作と比べ、比較的死亡することは少なくなったものの、一年間出番がなくじーさんや作者に忘れられかけた時期があった。
大長編での扱い
キャラの真っ当な活躍や本編では見せない一面が見れる大長編においても扱いは相変わらずで、速攻で死亡することが多く、死ななかった回でもろくな目に遭ってない。
こんな風に↓
- 大長編第1回:喰らうと悪堕ちする兵器「闇玉」を喰らい、「暗黒の騎士ブラック校長」にパワーアップ(?)するが、じーさん達の前に立ちはだかった直後にバズーカで瞬殺され、そのまま宇宙船の爆破に巻き込まれる。
- 大長編第2回:ドクター・ジョウの椅子として寝返り、じーさん達の邪魔をするため駆けつけるが、その勢いで奈落に落ちて自滅し、じーさん達に半ば意図的に忘れられる。
- 大長編第3回:カギとしてはめられ、そのまま放置され出番終了。
- 大長編第4回:序盤でドルマネーに空高く殴り飛ばされてから35ページ後に降ってくるまで出番がなく、落ちてきた時には既に死んでいた。
- 最後の最後で孫に安否を心配されるがじーさんからは「アイツは563位だからどーでもいいんじゃね?」と蔑ろにされた。
- 大長編第5回:上記の件から作者に「どーせまた死ぬから出番なし(案の定、後の大長編でもほぼ死んだ)」と言われ、駄々をこねたことで1コマだけの隠しキャラになった。
- 「命」をテーマにしているのにギャグやかませ犬として死ぬ事はできない(=校長のキャラクター運用と致命的に相性が悪い)事もあるからだろう。尤も、ろくな目に遭わなかったという点では一番まともな扱いかもしれないが…。
- 大長編第6回:オナライダーに過剰に成敗された挙げ句、秘密基地の牢獄に監禁されたまま最後まで放置される(孫にいたっては諸事情でじーさんの屁で黒焦げにされて、校長同様に最後まで放置された)。
- 大長編第7回:開始早々じーさんをボコボコにしようとしたが、お友だち軍団によってボコボコにされる。
- 大長編第9回:ハナミゾ大王によって鼻くそを食わされて顔を伸ばされたため、じーさんとともに拠点に突撃するが、一人罠に引っ掛かり爆弾で倒され、皆に忘れられたまま拠点が自爆。
- 大長編第10回:敵として登場した次のページ(というか次のコマ)でじーさんに見せ場なく倒される。
- 大長編第11回:厳密には本人ではないが、ぢゃらす城(敵拠点)の門番として読者投稿のキャラクター・校長じーさんが登場。戦わずに戦争を終わらせるべく説得しに来たでかいケツじーさんをバカにして嘲笑ったことに激怒したじーさんの尻で彼方まで吹き飛ばされた。
- 大長編第13回:じーさんバトルタワーで、ひーひーでんぢゃらすじーさんを待ち構える1階の番人として登場したが、彼に説教され戦わずに敗北、その後じーさんとひーひーでんぢゃらすじーさんの戦いを見学するが、途中でゲベの必殺技により時空の狭間に吸い込まれ、行方不明になる。その後一同は校長が行方不明のまま運動会をやっていた。
- 大長編第14回:前編で作中行われた犯人探しゲームで、「勘」と「私怨」だけでじーさんが犯人だと一方的に決めつけた(間違った推理をした)ためズノー博士に電撃を浴びせられて死亡、後編でじーさんとゲベによってその場でふざけ半分で土葬され、そのまま忘れ去られた。
- 大長編第15回:JA・HOU2のキャラクター・なにもせんしとして登場(そのため校長じーさん同様厳密には本人ではない)。後編でじーさんにかったるいからと言う理由で裏ボスにされ、彼の召喚したあほうにボコボコに倒され、装備を全て奪われ全裸にされた。
特に 大長編第14回は上記の通り死亡フラグを立てていたと言える。次のページでそのフラグを見事に回収した挙句、じーさんに「校長が大長編で(ほぼ毎回)死ぬのはいつものことか」と言われてしまった。
とはいえ死亡した人物の殆どが何事もなかったかのように登場・復活する作風故にそこまで問題はないが何度も同じパターンで死亡するところが多く学習能力がないにも程がある。
また、一部ではモブとしての登場すらない大長編もある。
新校長
じーさんの10巻で校長が食べ過ぎで太ってしまった(おまけにゲべは校長を更に太らせてから食べようとしていた)ため、危機感を感じた事でダイエットを挑戦した結果、
なぜかイカのような得体のしれない謎の生物に生まれかわっていた。しかもテロップに
「次回からは新しく生まれかわった校長の活躍にご期待ください(※マジで)」
と書いてあり、その次の回でそのままその姿で登場した。
しかも、前の校長はじーさん曰く死んだことにされた(孫の回想からも校長が死亡しているシーンばかりが映っている)。
しかし、新しい校長はいろいろな意味でおかしな行動ばかりするため(例として登場して3ページで(または5分おきに)溶ける、台詞が横倒しで「ぴにょーむぴにょーむ。すけるとんぶらじゃー。」、頭からマヨネーズを噴射する、歩いた後が粘つく、いきなり増えるなどなど…)、じーさんは「やっぱり前の校長のほうがいいな」と思い『第1回校長人気投票』として戻すか決めることになった。
詳細は当該項目を参照。
ちなみに、2021年12月10日に公開されたYouTubeアニメでは、体重が1000キロになったじーさんがダイエットした結果、同じような姿になった。
ワガハイの余談じゃーい!!
作者によると、校長の性格は作者が新人時代に描いた漫画「探偵少年カゲマン」に登場する「怪盗デ・アール」が元になっている。
初登場話のじーさんと張り合う場面で見ていたテレビ番組は、東京フレンドパークの「ビッグチャレンジ」(パージェーロ!パージェーロ!のコールでおなじみのダーツのあれ)。漫画では本当に「パージェーロ!パージェーロ!」と書かれている。
当然ながら、アニメでは商標の関係でカットされている。
GBAのゲーム『史上最強の土下座』の続編である『絶体絶命でんぢゃらすじーさん〜泣きの1回 絶対服従ばいおれんす校長〜ワガハイが1番えらいんじゃい!!〜』にて主役となったが、最初の選択肢によって開始1分でエンディングが見れるというある意味すごいクソゲーだった。(ちなみにこれが発売された際、作者自身が「悪ふざけだと思った」とコミックス第4巻のカバーをとった表紙でコメントしていた)
また、このゲームでは次世代ワールドホビーフェアの配布限定で、通常のプレイでは登場しない連載前のデザインの校長を手に入れる事が出来た(現在は入手不可能)。
このデザインの校長に対して作者は「 多分、一発キャラで終わっていたんじゃなかろうか・・・ 」と、自身のブログでコメントしていた(その校長は2022年12月2日のブログにおいて新規に描かれているが(当時のアイデアノートに記載されていた)、自称永遠の二番手のライバルの様に手足が長く描かれており、作者は「 きんも!! 」と凄まじい顔芸でコメントしている)。『曽山一寿のでんぢゃらすじーさんだけじゃねぇ!!』でも改めてこのデザインを公開している。
また、校長自身が主役を勤めた話もいくつかあり、じーさんが全く登場しない話もあるほか、特別編「絶対服従ばいおれんす校長の教頭」では彼の意外な優しさが描かれている。
デュエル・マスターズVSRF第16話『デュエんぢゃらすじーさんなの邪』では、なんとナレ太郎からナレーションの座を乗っ取った。CVがベテランのナレーターでもある千葉繁氏だからこそなせる技であろう。
もちろん原作の死亡芸も健在であり、ナレ太郎の反撃で灰にされている。
作者曰く、自身の作るキャラの声のイメージは基本的に考えないが、校長の声だけは千葉繁氏だという明確なイメージがあったらしく、2021年6月30日に発売された別冊コロコロコミックスペシャル8号に絶体絶命でんぢゃらすじーさんセレクションとして初登場回が収録された際、『今だから言える! 曽山先生の爆笑エピソード!』において、校長の声優が千葉繁氏になった時に『 あ、オレの人生の運はここで全部使ったな 』と思った程嬉しかったとコメントしている(その後、じーさんと孫はほぼ専任なのにも拘らず、校長はかなりの頻度で変更しているが)。
コロコロアニキで連載していた「でんぢゃらすリーマン」ではじーさんの後輩のこちょ田くんとして登場。いつも困り顔でほとんどしゃべらないコミュ障だが、SNSでは原作通り態度がでかいためにフォロワーが少ない。
ちなみに初期設定ではホームレスだった。
ワガハイの関連タグじゃーい!!
三子間弟下ヌ…同じく大体毎回死ぬ人。