その男は、
突然やってきた。
そして、
オレにむかってこういったんだ。
「ひさしぶりじゃな、孫よ!!」
概要
「なんと!でんぢゃらすじーさん」の大長編『ひーひーいってたら未来からきちゃった』にて登場した謎の老人。
首に数珠をかけ、迷彩柄の服とハチマキを着用した筋肉質な見た目の大男であり、ヒゲなど顔はじーさんとそっくりだが[髪の毛もあわせて白髪であり、より長く立派に生えている。
実力も見た目通り高いうえ、知識や経験もじーさん以上に豊富であり、自分が偉いと自称する校長に 「たわけえぇぇぇツ!!!」 (※たわけ=バカ者)の怒号からの説教で戦わずして勝ってしまうほど。
武闘派な性格な一方で「全世界かくれんぼ大会をねむいから欠席した」という自慢にならない自慢をしたり、いざじーさんと勝負と思いきや昔のなつかしい遊びをまじめに始め出すなど、よくも悪くもじーさんに似たマイペースさが窺える。
大長編の表紙では「じーさん似の謎のライバル」と称されていたが…。
活躍
運動会のリレーの選手に選ばれた孫を特訓させようと変な乗り物で追い回していたじーさんの前に突如、空から降ってくるように登場。孫の前で上記の台詞を言い、孫の本当のおじいちゃんであるかのように彼にいっしょに来るよう言うがじーさんに阻まれ、孫をかけた戦いを始める。
逃げてもすぐ追いついてくるため、じーさんはひそかに作っていたびっくりぎょうてんひみつきち「じーさんバトルタワー」(家賃8万円)を召喚し、タワーのそれぞれの階を守る番人を倒し自分と孫のいる最上階まで上がらせるというマンガの悪役がやりそうな作戦に挑戦する。
1階の番人であった校長に対し 「男の価値は、えらさで決まるんじゃないッ!!どれだけまっすぐ正直に生きたか、それが男を決めるんじゃーっ!!」 と説教して戦わずして撃沈させ、4階のワキ役いっぱいによる数の暴力を必殺「多輪毛破理拳(たわけハリケーン)」で一掃し、最上階までたどり着く(なお、2階で寝ていたゲベと3階のじーさんも知らない新キャラは戦う意志がなかったからかそのまま無視して行った)。
いざじーさんと対決…と思いきやケン玉やおはじきなどで遊びだし、「まじめにやれよ!」とつっこむ孫に「あとでだがしやおごってやろうかー!?」とマイペースに振る舞うが、そのスキをついて不意討ちをしかけたじーさんを逆に片手で捕まえ、締め上げる。
「いかんなぁ~。ふいうちはいかんなぁ~~。」
「オマエは昔から、そういうトコロがあるよなぁ~~。」
「オマエはあいかわらず…、弱いなぁ~~~。」
「そんなザマで…、テメェの孫を守れんのかぁ~?」
以下、ネタバレ注意!
この男は…、オレのコトを「孫」とよんだ…。
…だけど…、今、思いかえしてみると…、
オレのコトをみていなかった…?
ーーじゃあ、あの…、「孫」って言葉は…、
別の人間にむかって使われた…!?
あの場所にいた…、オレ以外の人間…。
その人間に対して…、「孫」って言葉を使った…。
…てコトは…、つまり…、
……こんなコトはありえない…。
バカみたいな話…。
信じられない話だけど…、
おじいちゃんの おじいちゃん…!?!
正体
その正体はなんとじーさんの祖父。彼が「孫」と呼んでいたのは、じーさんの孫(以下、本名の洋助)ではなくじーさん自身のことだった。洋助から見れば祖父の祖父、つまりひーひーおじいちゃんにあたり、「ひーひーでんぢゃらすじーさん」という名前も彼自身がそこから自称したものである。
本来なら故人であるはずなのは自らも理解しており、何故現代に現れ洋助を拐おうとしたのかについては、生前に当時10歳のじーさんと交わした「自分の孫を守れる強いジジイになる」という約束(この時じーさんに 「「勝てない」とか「できない」なんて言葉は、カンタンにいってはイカン。」 と教えており、作中じーさんもその言葉を使っていた)を守れたか確かめるためにあの世から戻ってきた………と本人は思い込んでいたが、実はゲベの必殺技「タイムワープ」(テキトーな人間を、過去や未来へおくったりつれてきたりできる)によって過去から時空を超えて現れただけだった。(本人はその事実をすぐに受け入れ、祖父となった自分の孫と再会できたことに感謝した。因みにゲベはその事実が発覚した途端、羽を生やして飛び去り、そのままフェードアウトしてしまったため、何故現代にひーひーでんぢゃらすじーさんを連れてきたのかは分からず終いだった)
自分に不意討ちを仕掛けたうえあっさり返り討ちにあったじーさんに失望し、おしおきとしてじーさんをタワー最上階から突き落とし今度は彼にバトルタワー(家賃8万円)を登らせるよう言うが、じーさんは足をプロペラにしてタワーを無視して最上階に帰還。
改めて強いジジイになれたか確かめるべくじーさんと勝負を行い、圧倒的な力で優位に立ちじーさんを追い詰める。祖父に勝てず弱音を吐いてしまうじーさんだったが洋助から 「「勝てない」とか「できない」って、カンタンにいうな!!そう教えてくれたのは、おじいちゃんじゃないか!!」 と励まされ、祖父に勝つべくかつて彼に教わった上記の言葉の意味
(「勝てない」とか「できない」という言葉は今の自分にむけられた言葉だからであり、そして「勝つ」とか「できる」「やれる」という言葉は未来の自分にむけられた言葉であること。
「言葉ってのは、未来の自分にとどけるために使うんだよ。」)
を思い出し、「勝ちたい」「勝つ」「絶対に勝つ」と口に出したじーさんに圧倒されて担ぎ上げられ、そのままジャンプして……
……からの必殺「フューチャーじじいクラッシュ」なる前のページの動きと全然ちがう必殺技をくらい撃破された。
その後、その攻撃で脆くなった床から落ちた洋助を(謎の新キャラに手伝ってもらいながら)なんとか救出したじーさんを見て彼が約束を果たせたことに安心し、自らの負けを認めると同時に自らの目的を果たせたためか、過去へ戻り始め存在が消えかけていく。そして 「強くなったな、孫よ。」 と笑顔で別れを告げ、本当は大好きな祖父に甘えたかった(今まで強くなった自分を見せるためガマンしていた)じーさんに泣きつかれながら彼の頭を優しく撫で、過去へと帰っていった……(その光景を目の当たりにした洋助は自身がじーさんにとても愛されていると実感した)。
※ちなみに校長は、タイムワープで時空の狭間に吸い込まれ行方不明になりました♨️(尚、後の大長編ではしんでる?と書かれてたため、生死不明である)
関連タグ
なんと!でんぢゃらすじーさん でんぢゃらすじーさん大長編 じーさん 祖父 高祖父
本当のおじいちゃん←『絶体絶命』にて同じようなことをやった謎の老人。その正体もまた意外な人物である。
デビルキャット、でかいケツじーさん←過去の大長編にて登場人物と意外な関係性をもったキャラクターつながり(ただし後者は…)。
…そうじゃ…。別れる前に…、
ーーー孫の孫よ。
オマエも…、いつか孫ができた時…、
自分の孫を守れる強いジジイになれよ。
…でも…、オマエ弱そうだし…、
逆に自分の孫に守られたりしてな。
あ、
もしかして、
ワシみたいに、
時空をこえて、オマエの孫が守りにきてるかもしれんぞ。
運動会当日、リレーの最中ひーひーおじいちゃんのそんな言葉を思い出した洋助。
(しょーもない…。)と思うなか、ふと応援席を見るとそこには………。
「……まさか……、」
「……ね…。」
なんと!でんぢゃらすじーさん大長編
完