「争いはやめろ!争いなんてなんの意味もない!!」
概要
でんぢゃらすじーさん邪大長編『かいけつ!でんぢゃらす王国!!っていうマンガ』にて登場した「でんぢゃらす王国」の読者投稿のじーさんの一人。
顔のパーツはじーさんのソレだが金髪で顔の輪郭もよく、他のじーさん達と比べて比較的凛々しい勇者のような顔立ちをしている……が、それを台無しにするように顔から下が名前の通りでかいケツになっている(しかもほくろで「けつ」と書かれている)。外見通り必殺技「おケツクラッシュ」やオナラなど、尻を用いた技が得意。
かつてはでんぢゃらす王国の支配を目論む「ぢゃらす軍」の戦士だったが、戦いで人を傷つけることがイヤになり、ぢゃらす軍を抜け出した(以降は明言されてはいないが王国の平和を守る「でんぢゃ軍」を仲間と呼んでいるあたりそちら側に所属している模様)。こうした経緯から人が傷つけあう戦いを「他人を傷つける争いは悲しみや苦しみしか生まれないから見たくない」、「人をキズつけるくらいなら、キズつけられるほうがマシ」だと思うくらい強く嫌っており、戦争は人々が苦しむだけだと分かってもらうべくぢゃらす軍のボスである大魔導師・ダークネスじーさんを説得して戦うことなく戦争を終わらせようと思っている自称「やさしすぎる男」。
作中の動向
※以下、ネタバレ注意!!
夢の中ででんぢゃらす王国に迷い込み、でんぢゃ軍を玉砕したぢゃらす軍に殺されそうになったじーさんと孫の元に現れ、ぢゃらす軍に戦いをやめるよう文句を叫ぶも鬼じーさんに金棒で腹を突かれてしまう……が、その衝撃で出たオナラの臭さでぢゃらす軍が倒れた隙にじーさんと孫に連れられて逃走する。
なんとか逃げきったじーさん達にぢゃらす軍とダークネスについてと、自分がこれから誰も傷つけずに戦争を終わらせるべくダークネスを説得しようとしている事を語り、(どーせ"夢"だし)と軽い気持ちで説得を手伝うことにしたじーさん達とともにダークネスのいる本拠地「ぢゃらす城」へ向かう。
ぢゃらす城に着いた際、その門番を務めていた(たぶんザコの)校長じーさんにダークネスと話がしたいと入城を求めるが、「今は戦争してるんじゃ〰️〰️い。戦わなくてすむワケねーだろ〰️。」、「バカがケツ丸だしでバカなコトいってるのじゃ〰️い。バカケツ、バカケツ。」と嘲笑われてしまうが、「友だち」であるでかいケツの気持ちをバカにされたことに激怒したじーさんのケツで校長じーさんが彼方まで吹っ飛ばされた。
改めて、城のてっぺんにいるであろうダークネスに会うべくじーさん達とともにぢゃらす城に入るが、入ってすぐの場所に既に鎮座していたダークネスと遭遇し驚愕♨️さっそく話そうとするもダークネスは座っていた玉座を発射して逃げられ、周囲をぢゃらす軍の兵士達で取り囲まれてしまい、更に自分がぢゃらす軍の裏切り者であることも暴露されてしまう。
正体を明かされ、じーさん達に謝罪するでかいケツのもとに、こっそり彼らの後をつけていたカタツ無理じーさんに教えてもらったでんぢゃ軍が駆けつけ、「みなおしたぜ!!ぢゃらす軍の戦士!!」、「ぢゃらす軍のヤツらは、戦いで人を苦しめるヤツらばかりだと思ってたけど…、オマエのようなヤツもいたんだな。すまなかった。」と称賛される。
そしてそのまま勃発したでんぢゃ軍とぢゃらす軍との全面戦争を前に「 ダメだよ…、人を…、キズつけちゃダメだよ…。ボクは…。人をキズつけるくらいなら…、キズつけられるほうがマシだ……。」と動揺するが、戦っているスキに(上記の発言に対し怒ってるかのような)じーさんに引っぱられるまま階段でダークネスの部屋へ突入する……
……が、そこにいたのは玉座の後ろで震え、めっちゃびびってるダークネスの姿だった……。
あまりにも調子が狂うその光景を前に、今度こそダークネスに「戦争をやめよう!悲しむ人々がふえるだけだ!!」と説得を試みる。
しかし、びびっているのはただの演技だったダークネスが玉座越しに不意打ちで放った魔法を身をもって庇ったじーさんが「ブラックじーさん」へと変貌し、ダークネスの手下として彼から与えられた剣をもって襲いかかってくる。
友だちであるじーさんを前に「ボクはキミを、キズつけたくないんだ!!」と必死に攻撃を避けるでかいケツだったが、ダークネスに「キズつけたくない?ちがうな。本当は…、"自分がキズつきたくない"…!そうだろう?」と言われてしまい、自分の人をキズつけたくない思いが本当であることを証明するために抵抗をやめ、わざと倒される道を選び自身の思いを叫んだ。
「 ボクは…、本当に…、人をキズつけたくなかったんだ。人を…、キズつけるくらいなら…、キズつけられるほうがマシだ。」
「じーさんは…、ボクの大切な友だちだ!!そんな友だちをキズつけるなんて…、できるワケないだろ!!人を…、友だちをキズつけるなんて…、最低だーーっ!!」
「そんな最低なコトを…、」
「"友だちに"、させるつもりかよ!!!!!!」
でかいケツの言葉を前に、ブラックじーさんにされてなおまだ意識の残っていたじーさんが反論した。
「キズつけるのが最低だというのなら、ワシに友だちをキズつけさせないでくれぇ…ッ!!」、「戦え!!ワシがオマエをキズつけないように…、オマエが本当に"やさしい男"ならば…戦え!!!」……じーさんの悲痛な叫びを前に、でかいケツは"キズつくやキズつけるなどということではなく、やさしさ"で大切なのは、友を、仲間を、そして…自分自身を「想うコト」だと気づかされ、じーさんを助けるべく戦闘に復帰。
そして、自身の必殺技の「おケツクラッシュ」でブラックじーさんをでかいケツで押し潰すようにケツの中に入れ、その中のモーレツな臭さでじーさんにかかっていた魔法を吹き飛ばすことに成功する(その結果、じーさんはウンコみたいに胴体が長くなんてしまったが♨️)。
形勢逆転し、今度こそダークネスと勝負……と、思いきやじーさんの髪の毛に紛れ込んで(このためじーさんの頭の毛が本来4本あるはずが5本になっていた)ダークネスを倒し、自身が王国の支配者になるチャンスを待っていたでんぢゃ軍の野心家「カミの毛じーさん」によってダークネスが腹部を貫かれ倒されてしまう。
深手を負わされ倒れたダークネスの元にかけより、「なぜ…、"敵"であるワタシの…、心配などをする…!?」と警戒する彼に「理由なんかない!助けるから助けるんだ!!」と言い返して後で病院へ連れていくことを約束したのち、"友"であるじーさんにまだ戦えるか、孫に危ないから離れるよう問いかけ、そのまま下で戦っている"仲間"のために…、そして、"国"のために、カミの毛じーさんを倒すべくじーさんと共に立ち向かった。
(その様子を見たダークネスは、「本当にやさしいってコトは、自分の心配を一番ケツ(最後)にできるってコトなんだ。」と気づかされ、改心した)
「もう「でんぢゃ」も「ぢゃらす」も関係ない…この"オレだけ"がでんぢゃらす王国の支配者になるのだ!!!!」と宣言し、じーさん達を倒さんと目論むカミの毛じーさんが最終究極変身した本当のすがた…「でんぢゃラスボスじーさん」を自身のでかいケツとそこに埋まったじーさんの石頭の合体技によって瞬殺し、勝利する。
……かくして、でんぢゃらす王国の戦争は「でかいケツでかいけつ☆」され、その戦いの決着は瞬く間に王国の全国民に広がり、そして…戦争はおわったのだった。
でんぢゃ軍もぢゃらす軍も共存するようになり、入院したダークネスのケガも大丈夫そうだったことが分かり、すっかり平和になったでんぢゃらす王国。
でかいケツは国を平和にしてくれたじーさん達に感謝し、これからもずっとこの王国にいてほしいと願い、じーさんもそれに応えるのだった…
……が、"夢"でこの世界にやってきていたじーさん達は、夢が覚めようとしているとともに次第に存在が消え始めてしまい、せっかく友だちとなった2人とこのままお別れになることをでかいケツは悲しんだ……
その直後、でかいケツと同じ顔をした男が目を覚ました。
彼もまた、じーさん達と同じく夢ででんぢゃらす王国に来ていたのだろうか、ずいぶんと長く…それでも楽しかった夢を見ていた彼は、ベランダから空を見上げて、夢の中で学んだ言葉を口にした。
「自分の心配は"一番ケツ"にする…か…。」
「いい言葉じゃないか。」
「お父さん、元気にしてるかなぁ。」
……今もどこかで世の中の危険と戦い続けているであろう、でんぢゃらすに年老いた自分の父親の顔を思い浮かべながら……。
かいけつ!でんぢゃらす王国!! 完
関連タグ
デビルキャット、ひーひーでんぢゃらすじーさん……似たような立ち位置の大長編キャラクター。
じーさん「っていう」
じーさん「マンガを」
じーさん「かいてみたよ。」
っていう マンガを かいてみたよ。
……実は、今回の大長編は最初からじーさんが描いたマンガの中の話だった。
これまでの内容も、感動も、すべてを台無しにした衝撃のどんでん返しのオチを前に、ずっと読み聞かせられていた孫が読者の想いを代弁するように「時間をかえせえぇぇぇぇぇ〰️〰️〰️ッッ!!!」と怒号が響き渡るのであった……♨️
(ちなみにこの時、家の外にでかいケツもといじーさんの息子と同じ顔のミミズらしき生物がいたが多分関係ないだろう♨️)
関連タグ
かこんでいたのにひどいや……付録として収録されたコロコロ本誌に掲載(『絶体絶命』単行本第9巻に収録)された漫画『特別マンガで緊急会議じゃっ!』において、今回の大長編と同様にじーさんの描いたマンガとして描写されている。