『 ヒーローとは目の前の「敵」をたおす者。ーーーそれだけだ!!
ヒーローとは…、自分にとってジャマな敵を……ただたおせばよい…。
たとえそれが…、”仲間”でもな!! 』
概要
オナライダーを初めとする『ヒーローロボット』と呼ばれるロボット達を作った科学者。
オナライダーからは『自身を生み出してくれたヒーロー』として尊敬されている。
現在は本作の事件から一ヶ月前に病気にかかり、何故か仮面を付けて自室で寝込んでいる。
活躍
オナライダーによれば人々を拉致して、アジトでヒーローロボットの製作を強制していた(作中ではロボット工場にて、ロボット(ヒーローロボットかどうかは不明)に監視されながら、ヒーローロボットを製作している人々の姿が見られる)。
本作の序盤でボコボコにした校長を連れてきたオナライダーに、後で働かせる為に牢屋に連行するよう指示した後、彼を尾行する形でアジトに侵入していたじーさんと孫の存在を指摘し、彼に二人を捕らえさせた。
そして「働かせるのはガキだけでいい、…ジジイはめざわりだ… 殺せ!! 」と指示する(この時、ヘーデルはじーさんの顔が記憶に引っかかると感じていた)。
その命令に戸惑うオナライダーに圧力をかけ、もう一度殺すよう命令し、じーさんを殺させる(しかし、オナライダーはじーさんを生かす為に、わざと殺したように見せかけていた)。
その後、ヘーデルの行いに疑問を抱き、友だちであるじーさんたちを脱出させようとするも2秒で見つかった彼らを助けると同時に自身と話をしに来たオナライダーに「今、アナタのやっているコトは…、ヒーローとはほど遠い!!あなたは「ヒーロー」という存在を…、どのように思っているのですか!?」という問い掛けに対し、冒頭の台詞で答えたのち、オナライダーと同時に作られた「家族」同然のヒーローロボット達(ブーブー仮面、スカンクマン、ぷりぷりマスク)を『ヒーローはただ目の前の敵をたおせばいい!!だれが敵か…なんて…、カンケーないのだよ!』とけしかけてくる。
「家族」ゆえに攻撃できないまま命令ゆえに逆らえず攻撃してくるヒーローロボットたちに一方的にボコボコにされたオナライダーの放った断言「 「無敵」って…、"敵"が"無い"って意味なんだぜ…!!敵なんて無いんだから…、だれもたおさない!だれも殺さない!!それこそが…、オイラのめざす…、無敵のヒーローだーーーーーッ!!!!!! 」により、考えを改め攻撃をやめたヒーローロボットたちに対し、『…そうか…。じゃあ…もういいや…。』と言ったのち「ブツッ…」と通信が切れるかのような音とともにヒーローロボットたちが突然倒れだした。そしてその魔の手はオナライダーにも…。そして彼が見たもの、それは……
「…な…?…なんで…オマエが…?」
……そこにいたのは、邪悪な笑みを浮かべてオナライダーの体を素手で貫く孫の姿だった。
【くくく…、】
【どいつもコイツも弱いねェ…🎵】
【おじ~いちゃん♡】
「…!!」
「…キサマ…孫ではないな?だれだっ!?」
【くくく…話が早いねェ、】
【いいよ教えてあげる…。】
【ーーーワシが本物の「ドクター・ヘーデル」さ!!】
【コイツの体をのっとらせてもらったぜぇ…!!】
なんと孫は(じーさんに蹴飛ばされて先に)アジトに入った時からずっとヘーデルに体を乗っ取られていたのだ(その伏線としてアジトに入った瞬間、孫が一瞬放心状態となった瞬間があり、その時に乗っ取られたと思われる)!
しかし、何故そんな人間離れした技ができるのか……。答えは簡単、ヘーデルは1か月前の病気で既に死んでいた。しかし、「自分の帝国を作る」という夢を諦めきれず、「タマシイ」となって生き続けていたのだ。(上記の仮面は自分の死をバレないように死体に被せたのであり、口元にマイクを仕込んで喋っているように見せかけていた)
だが、彼は「死んでよかった」と思っており、どんな敵でもカンタンにとりつくコトができる今の能力を「最高だ!!」と称し、
【敵にとりついて…、さらなる敵をもだますコトができる!!】
と言い、自分に逆らい、自ら破壊したオナライダーたちを「ゴミヒーロー」よばわりし、「こんなゴミくずヒーロー、もっと早くこわせばよかったぜ!!ワシにさからうロボットなんて…、この世にいらねぇんだよっ!!」と自身を慕っていた彼らをゴミ同然と罵倒しまくり、じーさんにオナライダーが自分をヒーローと言い尊敬していたことを言われても「うるせぇなぁ!!知らねぇっつってんだろ!!」と嘲笑う邪悪な本性を見せつける。
だがそれが、友だちであるオナライダーの想いを傷つけたことで「ならワシはオマエをただ純粋に許さない」と逆鱗に触れたじーさんの「自らの「オナラパワー」でキサマの野望を引き裂く」という宣言に対し、自らも対抗して「どっちのオナラが強いか勝負」を開始した……
…直後にじーさんの尻から放たれたアホみたいな量の放屁により、乗っ取っていた孫もろとも一瞬で黒焦げに焼き払われ、呆気なく成仏させられた。(この時のじーさんの表情は真剣かつ怒りに満ちたものから気の抜けるほどのアホ面に変わっていた)
その後、ロボットゆえに無事だったオナライダーが黒焦げになった孫が倒れるのを止めたが、ヘーデルの気配が消えたことから彼が本当に死んでしまったことを悟り、せめて最後にと顔を見るために死体に被っていた仮面を外した……。
…その下にあったのは、すっかり痩せ細った、そしてとても悪いことをしそうには思えない老人の顔があった。
ヘーデルの死を哀しむオナライダー。そして、その素顔を見たじーさんは意外な反応をした……
「…。」
「へーちゃん?」
「え…?」
「オマエッ…ヘーデルさまを知っているのかっ!?」
「…。」
「あぁ…。昔の友だちじゃよ…。」
「ずっとずっと…、昔の………な……。」
ヘーデルの正体、それはじーさんが9歳のころの幼馴染みである友だち「兵ノ助(へーちゃん)」だった。
幼い頃から科学者になる夢を持っていた彼は勉強熱心であったが、そのことを生意気だといじめっ子たちにいじめられていたところを幼少期のじーさんに(破滅的ニオイのオナラでいじめっ子たちを撃退して)助けられたり、互いに将来の夢(この頃のじーさんの夢は「オナラで悪者をやっつける無敵のヒーロー」になることだった)を語り合ったりするほどの仲であり、彼にとってじーさんはヒーローのようなものであった。
まさかの正体に涙するじーさん。そんな彼に対し「…どうかヘーデルさまを…、ゆるしてあげてほしい…。」と言うオナライダーだったが、じーさんは既に分かっていた。
へーちゃん(ヘーデル)が10歳のときに交通事故に遭い、そのショックで科学者としての才能だけを残し、今までの記憶がすべてなくなってしまったことを。そしてそれは「じーさんと友だちだった思い出」も例外ではなかった……。
落胆するじーさんだったが、オナライダーは「オマエとの思い出は消えてなんかいないっ!!オイラが絶対に保証する!!絶対にだ!!」と励まし「彼を嫌いに、「敵」だなんて思わないでくれ!!敵だと思われるのはオイラだけでいい!!」と必死に説得するが、じーさんに「敵なんて無い…!!オマエが…、無敵のヒーローが教えてくれた言葉じゃないか!!」と言い返しながらも彼の言葉を信じてみることにするのであった……。
……、…そう、
思い出は、
忘れない。
大切な思い出は…、
絶対に…、
忘れるコトはないんだ!!
(……当のじーさん達は、助ける予定だった校長のことも、ヘーデルに乗っ取られそのまま焼き払われた孫もすっかり忘れていたのだったが…♨️)
校長&孫「忘れとるでェ~~💩」
ただ校長に関しては(ほぼ出番無しや途中退場を除くと)最後まで生存できたのがせめてものの情けか。
関連タグ
…オナライダーよ…、
オマエは無敵のヒーローになるのだ。
「…無敵のヒーロー…、オイラになれるかなぁ…。」
「ああ、きっとなれるさ。」
「どうして?」
「……ハハ…昔の記憶を忘れたワシが…、こんなコト言うのはヘンだが…、」
「…オマエの「素顔」は…、ワシの子どものころの記憶に…、ボンヤリと残っている…………、」
「 ワシにとってのヒーローと同じ顔だから!」