事の始まり
「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」単行本14巻にて、重大な話があると校長から聞かされるじーさんと孫。
「校長」とは、学校の全てをまとめる役割であり他の先生よりもエラい立場なのだが、彼の学校は何と、「その先生が一人もおらず、一日ずーっと休み時間」という信じられない事実であった。(※一応、孫もその学校に通う一人の生徒だが、孫曰く「(・・・今まで学校のシーンがほとんどなかったからまったく気づかなかった・・・)」と真実を受け入れ難い表情で困惑していた。)
そこで、校長はじーさんに学校の先生を勤めてほしいと思い、その旨を伝える。改めて願いを聞いたじーさんは、今の学校の先生に足りない物、そして生徒に対する情熱や愛を語り、それに感動した校長は、彼を学校の先生で一番エラい立場にしてやると大サービスをする。
するとじーさんから衝撃の言葉が告げられた。
じーさん「じゃあ校長は『クビ』だな♨️」
そう、彼は自らじーさんを「学校の先生で一番エラい立場=校長先生」にしてしまったのである。
気づくようで気づかなかった重大なミスを犯し、その時点で彼は「校長」という名前が無くなってしまった。そこで、じーさんと孫は新しい名前を考え始める。
そこに、ゲベが「クソゲロ」という名前を提案したが、当の本人は勿論これには反対する。
じゃあ仕方ないから読者に決めてもらおう!!
というわけで・・・
大好評!「校長投票シリーズ」、第2弾のテーマ「どっちの名前がいい?校長名前人気投票!!」
・・・が開催された。
これは1年前、校長の姿は新しい奴にするか、以前のままがいいかというテーマで現実(リアル)の読者に決めてもらうという企画の第2弾。
前の投票数がクソみたいに多かったので、さらにその人気コーナーを継続するかの如く、第2弾は新しい名前を決めるという作者自身も取り返しがつかないコトを覚悟で行った企画である。
そして発表された校長の新たな名前候補は……
校長「選択肢多ーーーーーーっっ!!」
……前回同様、主要となる「校長」と「クソゲロ」の2つのみならず、後に問題となるクソ長い名前を含めた計10個の名前候補が挙がることとなった。
結果は?
同タイトル15巻目の登場人物紹介では「校長(仮)」と記載され、結果発表でも登場時は「校長(今のところは)」と表示されていた。
今回送られてきたハガキの合計枚数は5261枚。
結果発表前の校長は自分の名前が「クソゲロ」になろうとも、読者が決めた結果なら潔く受け入れる構えを見せたが、その結果は・・・
じーさん「9番の、ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシンに決定ーーーーーーっっっ!!!」
ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン「ひでぶ~~~~っっ!!」
ランキング | 名前候補 | 投票数 | 補足 |
---|---|---|---|
1位 | ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン | 1588票 | |
2位 | クソゲロ | 1118票 | |
3位 | 校長 | 646票 | |
4位 | パンツくさ太郎 | 518票 | |
5位 | 近所のバカ | 344票 | |
6位 | 松本しげのぶ | 292票 | 漫画「デュエル・マスターズ」の作者名をそのままとっており、じーさんもコレが1位になると予想していた。 |
7位 | ひろし | 226票 | |
8位 | ぬちゃぬちゃ | 209票 | |
9位 | 西園寺ヒカル | 204票 | 曽山氏が一番お気に入りの候補名で、人気のなさにとてもガッカリしたという。 |
10位 | 犬 | 116票 |
本当は「校長」か「クソゲロ」のどちらかを決めるハズが、8つも加わった関係のない候補の中の、かなり長いインパクトある名前が1位に選ばれてしまった。
じーさんと作者にとっても、この結果は予想外だったとのこと。
こうして馬鹿に長い名前が決まったさすがの本人も、これには頭にきてしまいゲベと一緒に逃亡してしまう。
じーさんは「あんな勝手なヤツもうほっとこーぜ」と放置しようとしたが、最強さんに「友達が悲しんでいたら慰めて力になってあげるのが本当の友達だろう」と叱責される。
その後じーさん達は必死に彼の名前を叫びながら捜索していたが、最強さんに逆ギレされた。
最強さん「うるせーーーーーっっ!!」
じーさん「えぇぇえぇえぇえーーーーーっっ!!」
〜完〜
その頃じーさん達が捜索していたミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシンは、ゲべに食われて死んでいました♨️
ありがとう!
ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン!!
さよなら!
ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン!!
キミの名前はきっと忘れないぜ!!
ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン!!
その後
読者が決めた事なので、当然ながら作中でもしばらく「ミュミャリャツァオビュビュンピピュプリャプピフンドシン」と呼ばれ続けた。
しかしあまりにも長すぎる名前ゆえ、生みの親である曽山自身も扱いに困るという理由から呼ばれたことは少ない。そのうえ登場させにくくもなり(その時期の大長編では「アイツ」や「あの人」など、名前を呼ばれることさえなかった)、話が進むにつれ「元・校長」となり、第2期にもあたる「でんぢゃらすじーさん邪」では、名前も地位も元の「校長」に戻っていた。
後に発売されたじーコロコミック(別冊コロコロSpecial 8月号)にて、「『絶体絶命』から『邪』にタイトルを変えたのは校長の名前をリセットしたかったのもあったから(意訳)」と作者自らがコメントをしていた。
また、パズドラZで校長がコラボ出演した際でも図鑑説明でもこの名が解説されていた。
なお後に行われた「じーさんおもしろ顔コンテスト」においては叶えられる願いの一例として『校長の名前を元に戻してください』『校長の名前を「たまきん」にしてください』の記述があり、曽山自身も相当苦慮しており、その応募数に関しても58855枚ものハガキが来ており、「校長人気投票シリーズ(1回目:5236枚、2回目:5261枚)」の数を上回っていた(じーさん曰く「アイツの人気の無さがひしひしと伝わってくるな…。」との事)。
最後に
ワガハイは校長じゃい。名前は決まっていない。