…またっ…、ソレかっ…!!
--「仲間」は大切にしろ。
だれもがその言葉を言う。
親も兄弟も学校も、
みんなその言葉を言う…。
…だけど…、
オレは「ひとり」がいいんだよ!
「ひとり」になりたいんだよッ!!
仲間なんてうっとうしい!
ひとりになりたい!
ひとりになりたいんだ!!
…いつからだろう……、
他人とのあいだに…、ミゾができたのは…。
概要
でんぢゃらすじーさん邪大長編「はなの下のミゾはハナミゾって名前でどうスか?」にて登場。突如、草野球をしていたじーさんらの前に降り立った鼻型の宇宙船から現れ、「はなの下のミゾ計画」を目論む宇宙人。
その名の通り鼻の下のミゾ(正式名称「人中」)が異様に長い面長過ぎる顔が特徴的であり(なお、このミゾは下記にあるように実はペンで書いたものである)、鼻くそや鼻水を強力な武器として扱うほか、その鼻くそを食べると鼻の下が猛烈に伸びてしまう効果がある。
彼の故郷の星は10年前に滅亡しており、生き残ったのは自分と幼き日のハナミゾ四天鼻衆の5人だけだった。親を亡くし絶望する彼らを笑わせ元気づけるためにたまたま落ちてたペンで自分の顔に鼻の下のミゾを書いて場を和ませる。それ以来、"家族"として迎え入れた彼らと楽しく宇宙を旅していたが、次第に彼らとずっと一緒にいることに鬱陶しさを感じる「ひとりになりたい自分」の存在に気づき、いつしか「ひとり」になることに執着し一人心に他人との間のミゾを作り、「仲間」を毛嫌いし自分を慕う四天鼻衆を冷たくあしらうばかりか殺すことも厭わない冷酷な性格に成り果てていた。
地球に降り立ったのち、じーさんらに「地球を支配する」と宣言し、それにつられて来た空気よめないアホに自身の鼻くそを食わせて彼の鼻の下を猛烈に伸ばし、これが「はなの下のミゾ計画(自身の鼻くそを地球人に毎日食べさせて鼻の下が伸びすぎて顔が地面つっかえて動けなくするというアホな計画)」だと語り、宇宙船をタワーのように伸ばして「わたしの計画を止めたければ、わたしのもとまでやってくるがいい!!」と各階の番人となった四天鼻衆と共に彼らを迎え撃つ……
……が、実はこれらの言動は真の「はなの下のミゾ計画」を隠すためのごまかし兼時間かせぎに過ぎず、さらに最上階に自分を模したダミーを仕掛け、自身はそれとは真逆の宇宙船の下の地下部屋に潜んでいた(が、じーさんに簡単に上まで登れてしまったことや「上まで登ってこい」とは言われなかったことから時間稼ぎだと気づき、計画名の「はなの下」=鼻型の宇宙船の下にいると怪しんだことで自分の居場所を突き止められてしまった。なお、じーさんと一緒に行動していた校長は顔を伸ばされた復讐心からまんまと罠に引っ掛かり一人爆殺されました♨️)。
そしてじーさんに真・「はなの下のミゾ計画」……鼻型の宇宙船の下から伸びる「ミゾ」を地面深くにを伸ばし続け、地球の内部からエネルギーをすいとり「死の星」にするという恐ろしい計画を明かし、計画を知った彼を消すべく勝負を仕掛ける。
地球滅亡を阻止しようとするじーさんを鼻くその剣ハナクソードや強力な鼻水ハナ水でっぽーといった一見アホみたいだが強力な技で圧倒するが、孫たちにあっさり倒された四天鼻衆が駆けつける。
自身に仇を願う彼らについに愛想を尽かし、「オマエらなどいらん!消えろ!それとも…、殺されたいか?」と脅し、「…それでもかまいません!アナタのおそばにいさせてください!!」と願う彼らを特大鼻くその豪速球ファイナルハナクソニックで容赦なく始末しようとするがじーさんに阻止され、「「仲間」は大切にしないとイカンぞ!」と自分の嫌いな言葉を何度も言ってくるじーさんに激怒し、ハナ水でっぽーで今度こそ始末しようとするがそれすらも防がれ敵味方関係なく心にミゾがないじーさんと二度も殺そうとしたにもかかわらず自身の味方として応援してくる四天鼻衆に激しく動揺。
最終的に「ここから出ていけ!!オマエらなんか、大嫌いだ!!オレはひとりで戦う!!二度ともどってくるな!!」と四天鼻衆を追い出して念願の「ひとり」となれたことに喜び、その勢いで「仲間」を想ったじーさんと「孤独」を愛した自分との真剣勝負を仕掛け、じーさんの顔をおもいっきし殴り飛ばす……
……が、自身はじーさんにパンチの勢いで鼻の穴に指をぶちこまれ、大量の鼻血を吹き出しK.Oさせられた♨️(このあとすぐ起き上がろうとしたが、仲間と勝利を分かち合うじーさんを見て仲間のいる者といない者の違いを悟り、「みんな」で嬉しそうにする彼を羨ましがりながら敗北を認めた)
その後、「宇宙船を地球から引き離せばミゾは自然に消える」ことを伝え、宇宙船を再び飛ばすとしてスイッチを押してじーさんらに脱出を促すが、実は発射準備はウソであり宇宙船に燃料はほとんど残っておらず、彼は宇宙船を地球から引き離すため、そして全てに疲れた自身が本当にひとりになるために宇宙船を自爆させて地球から消滅しようとしていた。
爆発20秒となったところで、追い出したはず四天鼻衆が「大王さまのコト大好きです!!死ぬときだっていっしょです!!」と戻ってくる。そんな彼らを「本当にバカなヤツらだ!!これしきのコトで…、わたしが感動するとでも思ったか?」と容赦なく嘲笑いつつも駆け寄ってくる彼らを抱き止め、「…わたしの心の中にはずっと…、他人に対するミゾがあるんだぞ?……そして…、それをなおす気などないのだぞ?…それでも…、いいと言うのか?」と問いかけるが彼らは変わらず、
「心にミゾがあったって、いいんです。孤独が好きなアナタで、いいんです。そんなアナタが、ボクたちは大好きなんです。だから…!
いつまでも"家族"でいてください。」
と願いこまれ静かに涙を流し、彼らと宇宙船の自爆を共にした………
(自爆を見たじーさんは「敵ながらあっぱれなヤツじゃった」、「この結末がオマエにとっての"けじめ"だったのかもしれん」と涙し、今日の日のコトは絶対に忘れないと決意するのだった……アイツのことなどすっかり忘れて…♡♡)
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………と思われたが、その後なんと5人とも生存していたことが判明する。
宇宙船の自爆で海へ吹き飛ばされたのか、どこかの島の浜辺に漂着していたところで目を覚ました。その後、上記の爆破直前の言葉や気絶中に夢で見た10年前の記憶から自分たちが「家族」であることを思い出したハナミゾ大王は四天鼻衆とともに水に濡れて消えてしまったはなの下のミゾ=家族の「証し」を再び書き直し、「…言っておくが…、本当はひとりがいいんだからな?しょうがなくつれてってやってるだけだからな?なれなれしくしたら、捨てていくからな?」とブツブツ言い聞かせながらも、再び四天鼻衆を連れて旅立っていくのであった。
心にミゾがあってもいい
---そのかわり
いつまでもいつまでも
やさしいアナタでいてください。
いつまでも"家族"でいてください。
四天鼻衆を引き連れて歩くハナミゾ大王の背中の「ハナ」の字は、「父」の字となっているのであった……。