「オレはそういうチャラチャラしたノリが許せなくて…本当に速い奴はいっぱいいるってことを奴らに見せてやりたいんです」
概要
ドラテク私塾東堂塾の現役塾生。現役の塾生では最速との呼び声もあり、歴代でもトップスリーに数えられる実力者。作中ではプロからの誘いも受けていたほど。
いわゆる感覚派のドライバーであり、拓海と同じく天才肌の部類。特にブレーキングを得意としており、左足ブレーキや独自のテクニック(フルブレーキでタイヤを一瞬ロックさせた後、すばやくブレーキを緩め再びロックさせる手法)を用いる。中でもブレーキのリリースポイントの見極めに非常に優れている。
また東堂塾長キモ入りのチューンドカーを貸してもらえる話があったにもかかわらず、「あまりにもあっけない勝負になる」「自分の車で勝たないと意味がない」と断る男気も持っている。
塾の先輩たちには非常に礼儀正しい一方で部外者に対する言動はかなり乱暴で、特にゲーム版におけるプレイヤーに対する振る舞いはまさに不遜そのものである。
その一方でメカについてはかなり弱く、またドライビングに関しても理論的な走りが苦手という弱点を持つ。
実力に関しては天才肌な反面、ムラっ気が強く脆い面もあるため、塾生たちやOBからはキャリアのあるスマイリー酒井をエース格に推す声もある。
劇中の活躍
以下ネタバレあり
最初は拓海のハチロクをバカにしまくって「燃える要素が無い」と気が乗らなかったが、実際に拓海に会うと只者ではないオーラを察して直前で1本目後追いを選んだ。
拓海は高橋涼介から「1本目が終わるまでバックミラーは見るな」、「エンジンは9000回転以上回すな」という2つのアドバイスを受け取っていた。
前者は拓海が二宮からのプレッシャーで動揺することを防ぐため、後者はハチロクの本当のポテンシャルを2本目まで隠しておくためのものだった。
二宮はこの策を講じた拓海の術中にハマってしまい、1本目でハチロクの実力を見切るために、あえて抜かずにプレッシャーを掛けていたが全く効果がなかった上に、FFの弱点であるフロントタイヤの消耗を早める結果に終わってしまう。
2本目では、二宮も前がいない状態でハチロクを振り切りにかかるが、11,000回転の封印を解いたハチロクは一向に離れず、1本目でハチロクのスピードを見切っていたつもりだった二宮は大きく動揺することとなる。
そして、1本目でのフロントタイヤの摩耗が響き、シビックよりも高回転なハチロクのグループAエンジンに短い直線区間の突っ込みで並ばれ、そしてカウンターアタックを決められて追い抜かれ敗北した。
この結果の要因は、涼介の拓海に対する的確なアドバイスが大きかった事もあるが、自信過剰で精神的に脆く、タイヤマネジメントに失敗した二宮の青さが招いたことも明白であった。
その後のパープルシャドウ戦や神奈川のプロジェクトD最終戦でもギャラリーとして登場する。
余談
- 二宮役の森川智之は、アニメ版登場に先駆けて2003年発売のPS2用ソフト『頭文字D Special Stage』でキャスティングされ、約1年後に放送されたアニメ版『頭文字D Fourth Stage』でも引き継がれた。また、森川は二宮役以前にドラマCD「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」で島村栄吉を演じていた。ちなみにこちらも自信過剰なキャラクターで、箱根での中里毅とのバトルではタイヤマネジメントを怠って後半に失速してしまい惨敗を喫した。