諸行無常
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しょぎょうむじょう
仏教のテーゼ(主張内容や命題)のひとつ。「この世のあらゆるものはすべて移ろい行く」の意。『無常』とも呼ぶ。
巴:सब्बे संखारा अनिच्चा, sabbe sa khārā aniccā
仏教用語の1つであり、この世の現実にある、ありとあらゆる存在・物事は全て、姿も本質も流動し常に変化するものであり、「全く同じもの」や、「永遠に変わらないもの」はこの世には存在しないという意味で、現代の物理学にも通ずる思想である。
仏教における世の摂理『法(ダルマ)』の中の一つとされ、『無常』とも呼ばれる。
仏教においての『無智(無知)』とは、この無常始めとした法(ダルマ)を知らない、理解していないこととされている。
涅槃経に「諸行無常。是生滅法。生滅滅已。寂滅為楽」とあり、この部分を雪山偈という。
また平家一門の興亡を描いた『平家物語』の冒頭で「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す」という一節に端的に表されているように、『諸行無常』はこの世の無常観、すなわち永遠に変化しないものはないこと、人の世の変わり易さを表現する際に用いられる言葉である。(「はてなキーワード」より抜粋、編集)
仏教において根本をなす思想の一つであり、禅や日本の武士道精神の中でも主柱の思想とされている。
例えば武士道においては、武士たちの命もまた無常とされ、特に戦乱の時代においては、今日(今の瞬間)の『生』は、明日(次の瞬間)には『死』に移ろう(変わっている)かもしれない状況であった経緯から、以降の時代においても悔いが残らぬよう一瞬たりともいい加減には生きず、常に死を覚悟しながら生きるべきとされていた。
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