概要
生没年不詳
軍記物の『源平盛衰記』『義経記』『平家物語』に登場、園城寺または比叡山延暦寺の僧であるとの記述があるが、詳しいことはわかっておらず、逃げ足が速いとの評もある。
義経が鎌倉方に追われ、奥州藤原氏に身を寄せたおりにも同行したが、義経主従を藤原泰衡が襲った「衣川の戦い」(文治3年(1187年))では11人の近臣と山寺に参拝して難を逃れたと伝えられている。
この海尊と11人の近臣の行動は、義経の子を秘かに逃すためのものであり、その子が後に中村朝定になったとの伝説もある。
海尊が登場する作品
- 弁慶外伝(PCエンジン)…四国のダンジョンで戦うことになる中ボス“覇者の王(はじゃのおう)”として登場。戦闘終了後に弁慶が「お前は海尊ではないか」と話しかける程度なので、本編中に出てくること自体が解りにくい。