概要
イラストレータに本宮ひろ志を起用。
当時バックアップユニットが登場したばかりのPCエンジンで発売。
「弁慶」のタイトルで開発中だったが著作権の問題で急遽「弁慶外伝」に変更した経緯がある。
青函トンネルがある、と書くと語弊があるかも知れないが硬派な作りのRPG。
ひらがなカタカナばかりであった当時のゲームとしては漢字を豊富に使用しており、和風の世界に入り込める作りを実現している。
一回の戦闘にけっこう時間がかかるので現代のゲームに慣れているプレイヤーは注意。
備考
開発中のセーブ選択は「天の声」だったが発売バージョンは「バックアップユニット」に変更されている。
ゲーム発売前にNEC純正のバックアップ装置「バックアップブースター」が発売されたため、それに対応した変更と思われる。
バックアップなしでもパスワードも使用可能で、これでサウンドテストに入ったり、パーティーに同じメンバーが二人いる(鬼若が4人いる、なんてのもある)データで始められるパスワードも見つかっている模様。
登場キャラクター
- 鬼若(メイン画像のキャラ)
弁慶ではなく彼が主人公。「おにわか」ではなく「きじゃく」と読む。
(「鬼若」は弁慶の幼名なので狙ったものと思われるが)取扱説明書では「きじそく」なる誤植ルビが振られている。
林省寺という寺で育てられたみなし子で、偉丈夫に育つが実は結構幼い。
性能は武器と法術(魔法相当)の両方をこなす勇者タイプ。
- 三郎
最初に加わる仲間。本名は伊勢三郎。義賊になっていたが鬼若が娘を助けた礼として共闘する。
本宮絵だとどう見ても関羽だが気にしてはならない(青龍刀装備できたりもするが)。
性能は純戦士キャラ。鬼若が育ちきってない序盤はかなり頼もしいが、終盤息切れしだす。
- 沙夜香
紅一点メンバー。山奥で鬼若達を待ち構えている。
法術が豊富な魔法使いタイプのキャラ。
- 弁慶
4人目の仲間としてようやく登場の武蔵坊弁慶その人。このゲームではとある場所にて封印されている。
本宮絵とマップ上の表示グラフィックに激しいギャップがある(マップ上だとこれそっくりでなんかかわいい)。
三郎にさらに輪をかけた純戦士キャラ。終盤に息切れすることもなく頼れる攻撃役だが…
関連タグ
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