小説「新・平家物語」の概要。
大河ドラマ「新・平家物語」の概要
1972年1月2日~同年12月24日まで放送されたNHK大河ドラマ第10作。
吉川英治の同名小説を原作にして平家一門の隆盛、滅亡を描く。
企画・制作
本作は大河ドラマ10作目の節目ということで、今までドラマ化していなかった時代を舞台に制作する案が出された。奈良時代、平安時代、室町時代の3つが候補に挙がったが、奈良時代は古すぎて資料から再現するのが難しいこと、室町時代は南北朝時代の天皇の描写が難しいということで残った平安時代が実現することになった。
本作は「平家一門のホームドラマ」と位置付けられている。もしかしたら数十年後の大河に出てくる惨劇の元祖の元祖…なのかもしれない。
主な登場人物
平家一門
源氏・北条氏・奥州藤原氏
藤原氏
朝廷
- 白河院…滝沢修
- 待賢門院…久我美子
- 美福門院…小山明子
- 鳥羽院…四世野村万之丞
- 崇徳院…田村正和
- 後白河院…滝沢修(兼役)
- 以仁王…北大路欣也
- 建礼門院…佐久間良子
- 高倉帝…片岡孝夫(15代片岡仁左衛門)
- 安徳帝…山崎有右
市井の人々など
スタッフ
原作:吉川英治『新・平家物語』
脚本:平岩弓枝
音楽:冨田勲
映像の現存状況
モノクロの第46回、第52回が現存している。また、総集編はカラーで残っており、VHS・DVD販売されている。
また、『テレビ探偵団』に志垣太郎が出た時、総集編にはない五条大橋のシーンが放送された。当時の新聞記事などから第35話の可能性が高いと考えられる。
上記以外のデータはNHKには残っていないため、NHKでは番組関係者、一般視聴者によって録画されたこのドラマのビデオテープの提供を呼びかけている。
「人形歴史スペクタクル 平家物語」の概要
1993年〜95年に放送されたNHK連続テレビ人形劇の第15作目。1985年に終了した「ひげよさらば」以来、8年ぶりの長編人形劇となった。原作は1972年の大河ドラマと同じ「新・平家物語」である。
本放送時は1993年〜94年大河ドラマ『炎立つ』第3部と時代的に重なった。視聴者からは2022年に再放送された時は『鎌倉殿の13人』の前日譚、2024年の再放送時は『光る君へ』の後日談的な扱いを受けた。
関連タグ
おんな太閤記…ホームドラマ的な大河ドラマの元祖とされる。ちなみに脚本は橋田壽賀子。