概要
1971年1月3日~同年12月26日にかけて放送されたNHK大河ドラマ第9作。
山岡荘八の同名の小説と同じく小説の「徳川家康」を原作とし、柳生宗矩の生涯をえがいた作品。
企画・制作
5作目の「三姉妹」に続く大河ドラマオリジナル企画第2弾として作られた作品だが、実際に原作小説が書き下ろされたのは本作が初。
書き下ろしという案が有力になったのは、当時大河ドラマの原作小説の多くが売れており、その利益を関連団体であるNHK出版にもたらせないかという意見による。
江戸幕府初期の将軍三代の時代を築いた人物に着目したプロデューサーの吉岡利夫が、山岡が柳生一族を調査していることを知って企画を持ち込み、山岡の快諾を得てスタート。
山岡は柳生宗矩を「陰にいた人間」「人間教育もした。それでいて平和思想者」だとして、ドラマもその意向に沿って制作された。
主な登場人物
柳生家
徳川家
譜代大名
豊臣家
豊臣家家臣
外様大名
スタッフ
原作:山岡荘八『春の坂道』
脚本:杉山義法
音楽:間宮芳生
映像の現存状況
NHKには総集編含めて1話も残っていなかったが、後にカラー放送であった本作をモノクロで録画した(当時は家庭で録画したらモノクロになるのが普通だった)最終回「かくれんぼ その三」が寄贈された。現在では当該シーンのみNHKアーカイブスで視聴可能。
その他の映像は全く残っていないため、NHKは制作関係者や一般視聴者らによって録画された同ドラマのビデオテープ提供の呼びかけを進めている。