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平宗盛

たいらのむねもり

平安時代末期の武将、政治家。平清盛の三男で、最後の平家棟梁でもある。八嶋大臣と呼ばれた。
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概要

久安3年(1147年)に平清盛の正妻・平時子の第一子として誕生。平重盛平基盛とは腹違いの兄弟である。
父が没した後、兄二人も父に先立っていたこともあり、平家棟梁の座に就くが平家滅亡の際に捕虜となり斬られた。
内大臣の時に屋島(八嶋)に居たことから「八嶋大臣」と言われる。

清盛正妻の長子として

保元の乱の翌年、当時の最高権力者だった信西の肝煎りで11歳にして従五位下に叙爵される。これは父や兄たちよりも早い叙爵であったが、これは平家と信西が親しかったことや正妻・時子の長子であったことも影響していると言われている。
しかしこれがのちに長兄・重盛との対立を招くことになってしまう。重盛の逝去後、後白河法皇と父・清盛が激しく対立しこれらが彼の運命を変えていく。

平家最後の棟梁

以仁王源頼政の謀反(平等院の戦い)を鎮圧後に清盛が熱病で死去し、棟梁の座に就く。しかし伊豆の源頼朝や木曾の源義仲ら諸国の源氏の挙兵もあって平家は弱体化の一途をたどった。

宗盛率いる平家は攻めて来た木曾源氏によって都を追われ、西国に落ち延びて行く。この時に不和だった叔父・平頼盛に離反されている。従弟・平教経らの奮戦もあり一時期は福原(神戸)に進出し都奪回を視野に入れる。しかし一ノ谷の戦いで敗れ叔父・平忠度に弟の平清房平清貞ら多くの一門を失ってしまう。のち屋島に移るがそこでも源義経に敗れ遂に壇ノ浦の戦いを迎えてしまう。弟の平知盛をはじめ、一門が入水して死んでいく中、泳ぎ回っていた彼は捕まってしまう。水泳が達者だった上に長男の平清宗を気遣っていたためと言われる。

捕まった宗盛は都大路を引きまわされた挙げ句、源義経によって鎌倉に送られて頼朝の裁きを受けた。元暦2年6月21日(1185年7月19日)、京都に送り返される途中の宗盛は清宗共々近江国篠原宿で斬首された。享年39歳。

逸話

  • 平家物語では暗愚な上に思い上がった卑しい人物として描かれている。源氏側によって編纂された吾妻鏡でも卑屈に命乞いした情けない人物とされ弟・平重衡と対照的に描かれている。貴族の日記にも、落馬した話やご飯の食べ過ぎで腹を下したと書かれている。ただし、いずれも反平家の人物が書いたものであるため事実かは不明。
  • 安徳天皇は宗盛と妹徳子が儲けた子」「母時子が男子欲しさに娘と交換した傘売りの息子が宗盛」と言う噂も流れていたと言う。
  • 一方で武士らしいエピソードもあり、名馬・木の下を巡って源仲綱(頼政の長男)と喧嘩をした話もある。だが平家物語ではそれも彼を非難する話しにつなげられ、仲綱への侮辱を頼政が挙兵する動機の一つにされている。最後は渡辺競に自身の愛馬を奪われ仲綱に仕返しをされる話にされている。(『平家物語』巻第四「競」)
  • 父に従順だったが福原京に固執する清盛に対してその不利を諫言し平安京帰還を進言している。
  • 斎藤実盛が木曾征伐に出陣する際に、錦の直垂の着用を所望した際に「殊勝なり」として許可するおおらかな話もある。(『平家物語』巻第七「実盛」)
  • 気質は良く言えば温和で沈着、悪く言えば事なかれ主義であり、過激な清盛や重盛のワガママな性格を反面教師としていた言動も記されている。
  • 女性や子供に優しく、奥方の死に嘆いて官位を返上したり、逗子の牢獄に繋がれた際にも地元民の子供を可愛がったと言う。死刑になる時にも「ワシが命を惜しんだのは他でもない、我が子のためである!」と叫ぶなど家庭人にして弱者を思いやる気質は清盛の長所を受け継いでいた。子ども達にも良き父親として慕われており、特に幼い次男の能宗(副将丸)は母親を亡くした事もあり、乳母に預けずに自らの手で慈しんで育てた。


平宗盛が登場する作品

源狼 GENROH 

CV:山本兼平
平家軍のヒーローとも言える平知盛の兄。薄気味の悪い麻呂キャラで、父や弟の引き立て役である。

コーエーの歴史作品

源平合戦蒼き狼と白き牝鹿では清盛の後を継ぐ時代キャラとして登場し、武勇関係は低いが意外に能力値は低くない。どちらかと言えば文化人で弱者への情け深い気質からか、魅力や文化系の能力で活躍する。

ドラマ

平清盛の三男で幼名は清三郎。竹馬が壊れたとオイオイ泣いたり、平時忠に唆されて兄の平重盛を陥れる陰謀に加担するなど、弱虫キャラで描かれる。徐々に高貴なる威厳を出し、父の死に際には「滅びの美学をお見せしましょう!」と誓う…が、史実通りに壇ノ浦で捕縛され、無惨に辱められた上で斬殺された。

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