- 1985年発売の『蒼き狼と白き牝鹿』と、その続編でありリメイクである1987年発売の『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』。ここでは1.について説明する。2016年にはSteamで初代とジンギスカンが復刻版として発売されている。
- 1992年発売の『蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史』。2017年にはSteamで発売。
- 1998年発売の『チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿Ⅳ』および『パワーアップキット』。
概要
プレイヤーはモンゴル編と世界編から選んでプレイする。
モンゴル編では、亡き父の偉業を果たすべく邁進するボルジギンの王子にしてモンゴル族の長であるテムジンとなって高原を統一する。その後にジンギスカンと名を改め、中世ユーラシア大陸の平定すなわち世界征服を成し遂げるのが目的である。忠誠度と言う概念がなく、部下はいつ裏切るか分からないが子供や兄弟、娘婿は裏切らない為、血縁がモノを言う。
また、世界編を選ぶと、モンゴル帝国・日本国・ビザンツ帝国・イングランドから選択できる。
オルド
何物にも代えがたい血縁を作るのが、このゲームのポイントのひとつ「オルド」であり、各地を征服して連れて来た姫との間に子供をもうけて血縁を増やす。男の子は10歳から武将や統治者として登用できるし、女の子は8歳から臣下に嫁がせて相手を血縁(娘婿)にすることが可能。
本来はハーン(皇帝)の宮殿を意味するのだが、このゲームではそれに付随するハーレム・後宮を意味している。オルドを行うと体力を消耗し、やりすぎてチンギスハーンを殺してしまうプレイヤーも非常に多い。
主人公勢力
テムジン(チンギス・ハーン)
モンゴル編の主人公で、世界編ではモンゴル帝国の王として登場する。一度は没落したボルジギンの王子だが頼もしき兄弟や妻、子供達の力を借りて高原を統一し、世界征服に乗り出す。
統一までに稼いだ資産や人員全体の10分の1がモンゴル帝国の国力になるのでプレイ次第では有利にもなる。専用の戦闘BGMもあり、コンピュータ側で登場した場合は全能力が400と言うチートで優遇されている。
后は当然ボルテで、オルドする時に脱ぐ。
ゲームオーバー画面では、何故か死骸が磔にされていると言う演出がある。
アレクシオス
ビザンツ帝国の皇帝。史実では、彼が治めたアンゲロス王朝は崩壊している。
皇帝は弱いが、配下である皇子達が優秀で、女の子が3人もいるため他勢力の強力な人材を血縁にできる強みがある。人材活用でビザンツによる世界制覇を目指すことになる。周辺国であるハンガリーやセルジュークは弱小だが、背後にホラズムや神聖ローマ帝国など強国が控えているのもビザンツシナリオの難易度をあげている。
后はテオドーラ。オルドOKすると笑ってくれる。
ゲームオーバーになると突き殺されるグラフィックが出る。
源頼朝
言わずと知れた我が国の鎌倉幕府を築いた征夷大将軍。日本国の王として扱われる。
世界編開始の1205年では死んでいるがこまけぇこたぁいいんだよ!!とばかりに無視されている。配下の源範頼・義経は裏切らないので安心して使える。
頼家と実朝の男の子二人に女の子二人と子供に恵まれ、頼朝自身も最強クラスの武力と知力だが高齢なので、息子一人は登用しないで使う事になる場合が多い。
朝鮮半島の高麗経由で力を蓄えて金朝やモンゴル帝国と堅実に戦うか、乾坤一擲で豊かな南宋を狙うかの選択が彼を操作する日本シナリオでは重要になる。
后は北条政子で、すぐにオルドOKしてくれる上に裸のグラもある。
ゲームオーバー画面では燃える城内で切腹している。
リチャード1世
イングランド、今のイギリスを治めた王で獅子心王の名で有名な十字軍戦争の英雄。サラディンやフィリップ2世と言ったライバルに打ち勝つだけの武力と決断力を持ち、闘う王様の本領を発揮できる逸材。
兄弟や子供で構成される頼もしい王子を5人従えており、本人も若いので一代での世界征服を狙えるが、フランスと神聖ローマと言う強国に挟まれているのが難点。
后はステレオタイプのお姫様スタイルのべレンガリアで、オルドOKの時はウィンクして来る。
ゲームオーバーの時は、力尽きて自害している。
ジャムカ
アプリ版から登場。テムジンの友人で、後にライバルとなったジャダラン族の雄。史実ではテムジン以上の実力を持ちながら負けて捕まり、潔く死罪となった。
今作ではプレイヤーとして操作できる。
フィリップ2世
アプリ版から登場。フランス国王で、オーギュスト(尊厳王)の名を持つ実力派の名君。
リチャード1世最強の宿敵として火花を散らした。